近くのお店の在庫がわかる!
お店の在庫がわかる!
中学・高校生へ向け「調和と協調」を心がけながら各パート・役割の大切さを学んでほしいという想いの詰まった作品。
“21世紀の吹奏楽”実行委員会“響宴”スクールバンドプロジェクト委嘱作品
私にとって、吹奏楽との出会いから半世紀近くが過ぎながらも、小中高で触れた数々の吹奏楽曲は今もって自身の奥深くに息づいています。楽曲との出会いは、友や師との出会いさながら、その人の人生の大切な一ページともなるでしょう。 “スクールバンドのための作品” に取り組むにあたり、作り手としての何がしかの気負いを抱きつつも、かつての吹奏楽部での時間を思い起こしながら書き進めました。
曲は緩急の二部分からなります。全曲にわたりあえて三和音のみの響きを用いないという “縛り” を課しながら、音楽的にはなるべくシンプルであることを心掛けました。タイトル以上の具体的なイメージは盛り込まず、奏者が思い思いにイメージを膨らませながら音楽の大きな流れを形作るような楽曲にしたいと考えました。
閉塞感すら漂う時代にあって、物事をしっかりと見つめ、やがて前を向いて溌剌と歩を進めていってほしいとの、若い人たちへの心ばかりのメッセージを込めました。
演奏上心掛けてほしいことは、調和と協調です。それこそ吹奏楽のモットーとも言えますが、旋律であれ和音または背景を形作る音型であれ、全体の中のそれぞれのパートが誰一人欠けても成り立ち得ないとの自覚を持って、それぞれの場面の自身の役割を十分意識して演奏してください。一人一人のそうした意識が寄り集まることで、音楽の力強い方向性や明確な姿が立ち現れることを期待します。
(菊池幸夫)
吹奏楽 序奏とアレグロ
※お近くの店舗から順に表示しています。
※在庫はリアルタイムではなく、品切れの場合もあります。目安としてご利用ください。