ピアノレッスンでおなじみの曲たちが物語になった大注目の音楽絵本シリーズ。作者の高久弦太さんにお話をお聞きしました!
ピアノ教本/クラシックピアノ
バカンス・ミュジカル
音楽絵本シリーズ
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(こちらはピアノの先生の情報紙「レッスン・プラス・ワン」213号に掲載した内容をWEB掲載用に再構成しています)
213号の紙面はこちら(PDF)
「こんなの欲しかった」の声が多数寄せられている音楽絵本シリーズ。制作にまつわることを中心に、作者の高久弦太さんにお話をお聞きしました!
Q1.この絵本シリーズはどのようにして生まれたのですか?
この絵本シリーズは、「どうすれば子どもたちがもっと自由にイメージを膨らませながら演奏できるか」という考えから生まれました。楽譜通りに弾けることはもちろんすばらしいですが、より想像力豊かに音楽を楽しんでほしい、という思いが込められています。
この絵本が、音楽から様々なイメージを得るひとつのきっかけとなれば嬉しいです。
また、この音楽絵本は、子どもたちだけでなく大人の方にも楽しんで頂けたらと思っています。「なつかしい!」「演奏を聴きながら楽しんでいます」など、観賞用として楽しんでくださっているご感想も多くいただいております。(※本書に記載されているQRコードを読み込むと演奏を聴くことができます)
先生方や保護者の皆様と一緒に、生徒さんが創造的に音楽を楽しむ姿を見られたら最高ですね!
Q2.物語は完全オリジナルですか?また、工夫されたところは?
はい、物語はすべてオリジナルです。特に工夫したのは、音楽のエッセンスをどうやって言葉とイラストで表現するかというところです。
『ブルグミュラー絵本』や『エリーゼのために』では、まず文章で物語を作り、その文章からAIでイラストを生成しています。この方法で、音楽が「目に見える形」になるようにしています。そして、作品のもつ優しさや繊細さ、力強さを登場人物や風景で表現し、音楽の持つ雰囲気を言葉と絵を通して味わえるように工夫しています。言ってみれば、この絵本は「音楽を言語化・視覚化した一つの解釈」といえるかもしれません。
一方、『子どもの領分』では先にイラストが描かれ、そのイラストに合わせて物語を作りました。ドビュッシーの名曲に対して、物語が付け加えすぎにならないようイラストと物語が曲に寄り添いながらも独立した価値を持つように心がけました。どちらの場合も、音楽の本質を大切にしながら、言葉と絵の両方で音楽を楽しんでもらえるようなアプローチをしています。
Q3.読者(ピアノ指導者)へのメッセージをお願いします。
レッスンでは副教材として、またご家庭では絵本として気軽に使ってみてもらえたら嬉しいです。曲に対するイメージをより膨らませられるように、絵本を一緒に読み、そこから解釈を話し合うなんて方法もあると思います。実際に「絵本を読んでから演奏すると、生徒の演奏が全然違ってくる!」という感想もたくさんいただいています。物語を通じて感情を込めやすくなり、さらにそれぞれの自由な発想で演奏を楽しんでいただけると思います。
また、この絵本は発表会やコンサートでも役立ちます。演奏の際に絵本のイラストをスクリーンに映しながら物語を朗読し、曲を演奏するという演出を取り入れている先生方もいらっしゃいます。ご家庭、レッスンだけでなく、楽しいパフォーマンスの場でも活用できるのがこの絵本の魅力です。
生徒さんたちと一緒に、物語を通じて音楽をもっと深く楽しむ時間を作っていただけたら嬉しいです!
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