ピアノ教本/クラシックピアノ

【聞いて!まるみえ先生】今回のお悩みは…「発表会プログラムに『合奏』を取り入れたい・後編」

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 今年(2026年1月開催)は「講師・ゲスト演奏」の後、発表会の大トリとして合奏を配置しました。
 ここで配慮した点は2つです。

 そのため、舞台の準備完了後、エレクトーンの先生に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を演奏していただき、その音楽に合わせて客席から舞台へ上がる演出にしました。各パートが定位置に着いたところで音楽を止め、そのまま合奏曲へ入る流れです。客席から自然に手拍子も起こり、賑やかで華やかな雰囲気になりました。

 小さい年齢の生徒さんは、単調なリズムが続くと集中が途切れやすい傾向があります。そのため、私は

といった演出を取り入れています。
 例えば今年の発表会では、まず曲の最初に太鼓で拍を打ちながら客席の前方から後方へ移動してそのまま待機。そして曲の終盤になると、太鼓をミュージックベルに持ち替えて客席前方へ降りて行き、中央に並んで「平和の鈴」を鳴らす、という構成にしました。舞台上だけでなく客席も使うことで、立体的で印象に残る演出になりました。
 技術的には簡易ですが、発表会の演出面から言えば、発表会のテーマを象徴する「鐘の音」は小さな生徒さんたちに使命感も与え、結果とても良い顔でベルを鳴らしてくれました。

 今回は、出演者全員に「好きなもの」を大きな旗に描いてもらい、各部の保護者のお父様2名(舞台下の両端で振ってもらう為)に旗振り役をお願いしました。演奏中、舞台下で旗を振っていただいたことで、生徒・保護者・教室全体に一体感が生まれ、多くの温かい感想をいただきました。

 合奏の完成度は、費やせる時間・生徒さんの年齢・経験によって異なります。大切なのは「完璧さ」よりも「どこに着地させるか」を最初に決めておくことだと感じています。演出や構成を工夫することで、限られた条件の中でも、十分に満足感のある合奏は可能です。

 合奏は準備が必要な分、ハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、出演者一同が舞台に上がって演奏する合奏はとても華やかで、会場を大いに盛り上げることができます。
 目的を明確にして無理のない設計を行えば、生徒さんにとっても、保護者の方にとっても、そして教室にとっても非常に意味のある時間になります。「教室としての一体感」や「こんな教室です」というメッセージを自然に伝えられる機会にもなりますので、ぜひぜひ挑戦なさってみてください!

中西 美江(なかにし・みえ)プロフィール
奈良・新大宮ぽこあぽこピアノ教室主宰。生徒さんの目の前で書くレッスンをして30年。ポピュラー、ジャズなどを取り入れた独自のカリキュラムでレッスンを行う。
「マイピアノ楽譜」「教室運営法」「体験レッスン成功法」「続けることのできるレッスン法」をテーマに、各地で講座開催中。
https://www.pocoapocopiano3.com/

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