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バッハの教会カンタータを楽しむためのガイドブック
《主よ、人の望みの喜びを》や《目覚めよと、われらに呼ばわる声あり》など、バッハの有名な旋律には教会カンタータに由来する旋律ものが多い。ところが、いざ教会カンタータに触れようとすると、歌詞も編成も構成もさまざまな曲が膨大にあって、どの曲をどう聴けば良いのか分からない・・・。本書では、バッハが生きた当時の信仰や文化との繋がりを解きほぐしながら、教会暦にもとづいて主要作品の内容を歌詞とともにわかりやすく解説する。
一年を通じて主日(=日曜日)や祝日に礼拝で奏された教会カンタータは、歌詞も音楽も、各日の礼拝時に朗読された聖書の内容と密接に結びついている。また、クリスマスや復活祭など、キリスト教(ルター派)のお祭りや季節ごとの年中行事とのかかわりも深い。カンタータの中でさまざまなかたちで使われるコラールにも、ひとつひとつ由来や歴史が存在する。こうした背景事情を理解することで、バッハの教会カンタータが、当時の生活に根ざした音楽として、身近に感じることができるようになる。
ドイツの四季を紹介するコラムや、バッハの生涯や当時の楽器についての解説、さらには音源ガイドまでついた1冊。
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