吹奏楽　アンサンブル

3楽章からなる本作はパガニーニによる24の奇想曲から有名な24番のテーマをモティーフにした変奏曲。技術的には手の届き易い難易度ながら、ドラマティックな展開があり、聴きやすくも中身の濃い作品なので沢山のサクソフォーン奏者や聴衆に愛される作品となるでしょう。また変奏曲ながら組曲形式になっているので、コンクールからコンサートまで、ニーズに合わせて一曲ずつでも数曲でも演奏時間に合わせてピックアップして演奏しても不自然にならず楽しめるのも特徴です。
音楽による絵画のようなこの作品はイメージを膨らませて音楽を作っていく楽しみがあります。

１．ジェノバの４枚の絵葉書
パガニーニのヴイルトゥオーゾを彷彿とさせる華やかなカデンツァを伴うイントロダクションで幕を開け、テーマ、第1、第2、第3変奏をパガニーニの故郷であるジェノバからの4枚の絵葉書に見立てています。

２．薔薇の湖
冒頭のテーマの印象的なモチーフが繰り返され感動的な頂点に向かって行きます。ぜひ自分の音に酔いしれて演奏して下さい。

３．海?風と波
パガニーニのテーマの変奏が再び姿を現し、カッコ良いパッセージを経て華やかで荘厳なフィナーレとなります。
（解説：波多江史朗）

●初演：「波多江史朗×河西麻希 Saxophone Duo Concert Vor.4」
（2024年12月27日＠アーティストサロン"Dolce”）

S.sax./T.sax./Pf.
サクソフォンアンサンブル楽譜　パガニーニへのオマージュ（２Ｓａｘ／Ｂｂ）