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モーツァルトはその短い生涯のほぼ3分の1を旅に費やした。職探しの旅とされる「マンハイム=パリ旅行」(1777年9月23日~1779年1月15日)は、そのなかでも重要な旅のひとつで、初めて父親が息子に同伴しなかった旅でもあった。本書は、この旅の際にレオポルトとヴォルフガング父子が交わした往復書簡のなかから、父子の興味深い関係を窺い知ることができる手紙を厳選し、両者の掛け合いに主軸を置いて「会話性」を持たせたもので、父子による「デュオドラマ(2人だけの対話劇)」の魅力を伝える書簡集となっている。モーツァルト・ファンだけでなく、すべての音楽ファン必携の一冊。
目次
はじめに
モーツァルトの「マンハイム=パリ旅行」
父と子の往復書簡
・出発に際して〔手紙グループS1~S2〕
・ミュンヘンにて〔手紙グループM1-1~M4〕
・アウクスブルクにて〔手紙グループA1-1~A4-2〕
・マンハイムにて〔手紙グループMH1-1~MH6〕
―マンハイム到着から1777年末まで―
・マンハイムにて〔手紙グループMH7-1~MH15-2〕
―1778年初頭からパリに旅立つ1778年3月まで―
・パリにて〔手紙グループP1~P6〕
―パリ到着から1778年5月末まで―
・パリにて〔手紙グループP7-1~P12〕
―母親の死からパリ出発の直前まで―
・再びザルツブルクへ〔手紙グループR1-1~R8〕
―パリ出発から帰郷まで―
おわりに
訳者あとがき
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