世界的ヴィオリスト今井信子さん監修のもと、これまでにないスケール教本が誕生!『 ヴィオラ音階ノート』
弦楽器
このヴィオラ音階ノートは
「 音階練習は基本の指の形を整える最も重要な練習の一つである…」
と、ご指導されている世界的ヴィオリスト今井信子さん監修のもと、台湾のヴィオリスト富澤直子さんによって作成された新しいスタイルの音階教本です。
教本とは思えないような洗練されたデザインで、持っているだけでとってもおしゃれ!
こだわりの詰まったこの商品が生まれたきっかけから具体的な使い方まで、出版元である南方書局さんにお話を伺いました。
出版元である南方書局さんにお話を伺いました
▲ グレーのカバーを外すと美しい濃紺の表紙があらわれます
Q1 ヴィオラ音階ノートが出版されたきっかけをおしえてください
学習者が自分で考えながら指使いを書き込めるノートという名の教本があったらいいのにな…
が出版に至る最初の発想です。
Q2 ヴィオラ音階ノートは具体的にどのような内容ですか?
① 2オクターブの音階とアルペジオ
ポジションを基礎から学ぶ事ができます。
② 3オクターブの音階とアルペジオ
音楽学校の受験等に使う事が可能です
③ 重音音階(同調で3、4、6、8度)
4度の重音スケールは今井先生の発案で取り入れたもの。
指よりも耳の訓練の為に必要であり、今井先生曰く「これを練習すればブラームスが弾けるわよ♪」とのこと!
④ ハ長調/ハ短調から半音ずつ上がり、指と耳の訓練を進める音階
今井先生が毎日練習なさっている同主調のスケールです!
Q3 特徴やこだわりはどんなところですか?
以下の4つの特徴があります。
1 運指を鉛筆で書き込みやすく、消しゴムで消しやすい紙質となっています。
2 本を糸かがりし、背表紙がない『コデックス装』という製本方法で譜面台上でもしっかり開きやすくなっています。
3 ノートの角が丸まってしまわないように、はじめから角丸にしました。
4 ヴィオラケースの内側にしまっておける大きさです。
▲ 目次ページにイラストが描かれています
Q4 楽譜としてはめずらしい形ですね。サイズはどのように決められたのですか?
毎日の練習のお供としてヴィオラケースの内側にしまって持ち歩ける大きさにこだわり、開いた時には譜面台に丁度収まるようになっています。
Q5 余白のスペースがたくさんありますが、それはどうしてでしょうか? おすすめの使い方はありますか?
指導される教師により音階に使われる運指は様々です。
色を変えて書き込んだり、余白部分には先輩のアドバイスや先生からの注意事項を。また、その調に関する豆知識などを書き込んだり、イラストを描いたりシールを貼ったり…
あなた自身の楽しい音階教本に仕上げて下さい!
▲ イラストも描き込める充分なスペース。練習が楽しくなりそうです♪
Q6 ところどころに英文やイラストが記されていますね。こちらは何か意味がありますか?
英文は著者である富澤直子さんからの一言メッセージになります。
イラストは本書のデザインを担当した明津設計さんによるものです。
五線譜が展開していくイメージで、
すべて5本線
で書かれているんですよ。
▲表紙含めすべて5本線とは!5本線だけで様々な表現ができるのですね
Q7 ヴィオリストたちにはこの本をどんなふうに使ってほしいですか?また、すでにお使いになった方からのお声もお聞かせください。
学習者が自ら運指を考えて書き込み、余白部分には注意事項や落書きなどをして、
あなた自身の個性的で楽しい「音階教本」を完成させていただきたいです。
お使いになった方からの感想は以下の通りです。
・優しさとヴィオラ愛に満ち溢れていて素敵です^ ^技術の進歩だけでなくヴィオラに向き合う1人1人への応援メッセージを織り込んだ音階教本だと思います!
・譜面台の上で開きやすくてストレスなく書き込めます
・可愛いサイズが気に入っています
・本全体の雰囲気は今井信子さんを意識されたのですか?洗練されているのに可愛いらしくて素敵です。
最後に監修 今井信子さん、著者 富澤直子さんからのメッセージ
監修
今井信子さん
私は小野アンナ先生に師事した際に先生の音階練習を毎日行い、基礎を徹底的に叩き込まれました。そして今でも小野先生の音階練習で私の一日が始まります。(小野先生はハイフェッツやミルシテインら数々の名ヴァイオリニストを指導したレオポルト・アウアーのお弟子さんで、アウアー自身も音階練習を非常に重視していました。)
80歳を迎えた今でもステージに立ち続けることが出来ているのは、小野先生の音階練習のお陰だと思っています。この歳になると基礎がいかに大切か、基本に立ち返ることの重要性を日々感じています。
このたび私が心から信頼・尊敬する富澤直子先生の教則本が出版される運びとなりました。この本が台湾、そして世界の多くのヴィオリストたちの人生の伴侶となる事を願っております。
著者
富澤直子さん
分厚い音階教本を前にして何度となく挫折を経験した私が、薄くて軽い「音階ノート」を作りました。
音符が小さ過ぎるというご指摘は重々承知の上で、出来うる限り見渡しの良いノートの完成を目指し、ヴィオラケースに収まる大きさにこだわりました。
この「ヴィオラ音階ノート」があなたの良きパートナーとなることを祈っています。
《書籍情報》
ヴィオラ音階ノート
税込価格 ¥2,420
A4変形判 縦297mm 横150mm
44頁 コデックス装
言語:日本語/英語
著:富澤直子
監修:今井信子
書籍設計:明津設計
発行所:南方書局