既刊「木下牧子歌曲集」の増補新訂版。旧版では歌曲集「愛する歌」は全5曲で構成されていたが、今回新たに5曲を追加し、オリジナル版(同声2部合唱)と同様の全10曲となった。本曲集は、既に収載の「晩夏」と併せ「最新・日本歌曲選集」のシリーズとして出版するものである。歌曲集「愛する歌」は、児童漫画でもよく知られるやなせたかし氏の同名詩集に付曲したもの。やなせ氏の物語的な詩の面白さを引き立たせるシンプルながら表情豊かなSONG的作品である。一方、歌曲集「晩夏」は、現代女性詩人を代表する7人の作品をテクストとする。どれも作者が若い時期に書かれた作品が多く、大作ではない分かえって作者の本質的な才能や感性が光るものばかりで、その詩に応える音楽も作曲者の高い作曲技術や語法が発揮された、いわゆる「芸術歌曲」と称される部類の難易度の高い作品である。どちらの作品も近年の邦人歌曲作品としては特に人気を集めており、録音も多数発売されている。
◎愛する歌:愛する歌/野崎由美~日本の名歌をうたう その2~(FOCD20066/フォンテック)
◎晩夏:木下牧子歌曲集 C.ロセッティの4つの歌(VZCC-101/日本伝統音楽文化振興財団)
ひばり/ロマンチストの豚/海と涙と私と/きんいろの太陽がもえる朝に/地球の仲間/雪の街/ユレル/さびしいカシの木/犬が自分のしっぽをみて歌う歌/誰かがちいさなベルをおす/手/もうだれもいないのに/晩夏/九月には/車窓/せめて銀貨の三枚や四枚/冬の金魚

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