ギター

独奏中心のクラシックギター音楽の教育課程の中で、ひとつの指標として、自分の音だけを聴くのではなく、同時に相手の音を聴く訓練が必要不可欠であると昔から力説しています。ふたつのパートをバランス良く、音量、リズム、テンポ、アーティキュレーション、様々な音楽表現を考えながら作り上げていく行為そのものが、のちに独奏のセンスにも必ず影響する。これは間違いないことだと今も思っています。そしてもうひとつ、他の楽器の楽譜を読み、それをギターという楽器の上に移し変える作業、これは他の楽器に比してオリジナル名曲の少ないギターという楽器にとって、私たちが磨き養わねばならない必須の課題だと思います。
 ここに、私が半世紀前のフランス留学時代からいつか弾いてみたいとスケッチしていた名曲を集めて再編してみました。このうち 5 曲は、2025 年 7 月に発表したデュオ・アルバム『アラベスク』(マイスター・ミュージック)に大萩康司さんとの共演で、フランスの名器ロベール・ブーシェのギターを 2 台使用して収録していますので、ぜひ参考にしてみてください。印象派初期におけるドビュッシーとラヴェル、バロック円熟期のラモー、時代は異なれど底に流れるフランス人の美しい淡い色彩感覚、その香りたつ、響きのセンスを楽しんでいただければと思います。(福田進一・序文より)
[収載曲]
アラベスク第 1 番(ドビュッシー)/ボヘミア風舞曲(ドビュッシー)/夢(ドビュッシー)/ゴリウォークのケイクウォーク(ドビュッシー)/亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)/優しい嘆き[ロンドー](ラモー)/ミューズたちの対話(ラモー)

独奏中心のクラシックギター音楽の教育課程の中で、ひとつの指標として、自分の音だけを聴くのではなく、同時に相手の音を聴く訓練が必要不可欠であると昔から力説しています。ふたつのパートをバランス良く、音量、リズム、テンポ、アーティキュレーション、様々な音楽表現を考えながら作り上げていく行為そのものが、のちに独奏のセンスにも必ず影響する。これは間違いないことだと今も思っています。そしてもうひとつ、他の楽器の楽譜を読み、それをギターという楽器の上に移し変える作業、これは他の楽器に比してオリジナル名曲の少ないギターという楽器にとって、私たちが磨き養わねばならない必須の課題だと思います。
 ここに、私が半世紀前のフランス留学時代からいつか弾いてみたいとスケッチしていた名曲を集めて再編してみました。このうち 5 曲は、2025 年 7 月に発表したデュオ・アルバム『アラベスク』(マイスター・ミュージック)に大萩康司さんとの共演で、フランスの名器ロベール・ブーシェのギターを 2 台使用して収録していますので、ぜひ参考にしてみてください。印象派初期におけるドビュッシーとラヴェル、バロック円熟期のラモー、時代は異なれど底に流れるフランス人の美しい淡い色彩感覚、その香りたつ、響きのセンスを楽しんでいただければと思います。(福田進一・序文より)
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