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シベリウスの数ある作品のなかでも、もっとも人口に膾炙し、吹奏楽版への編曲や歌詞を伴った準国歌として親しまれている作品と、作曲家の創作期最晩年に書かれた小品を組み合わせて刊行。「フィンランディア」はロシアの属領化政策に抵抗して企画された民族的歴史劇のための音楽。のちにパリで開催された万国博覧会でヘルシンキのオーケストラが演奏して、注目を集めた。一方、「アンダンテ・・・」は、交響曲第6番・第7番と作曲時期を同じくし、オリジナルの弦楽四重奏曲から作曲者自身が編曲した弦楽合奏版は、ニューヨークで開催されていた時の万博で全世界へラジオ中継された。解説は、気鋭のシベリウス研究者、茨城大学の神部智。これまでに論じられたことのない視点を掲げ、また各種資料に典拠しながら、これらの曲の新しい聴き方を提示する。
アンダンテ・フェスティヴォ Js34b/交響詩フィランディア作品26
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