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書籍/雑誌

ギター・マガジン 2023年3月号

税込価格(本体):
990(900)円
出版社:
㈱リットーミュージック

【特集】
ギター・ミュージックの新時代を切り拓く
現代ジャズ・ギター入門

ジャズ・ギターは常に進化を続けている。ジャズ・ギター黎明期の1940~50年代には、アンプの技術向上によってビッグ・バンドのリズム隊からソリストへと開花し、管楽器のようななめらかなフレージングやピアニストのような芳醇なハーモニーを研究したことで、ジャズの基本であるビ・バップの礎を築いた。さらにロックが台頭してきた時にはその激情的なサウンドも取り込み、ジャズ・ロック/フュージョンを先導した。そしてカントリーなどの白人音楽、クラシック、アフリカや東洋の民族音楽、そしてヒップホップやテクノなどのダンス・ミュージック・・・・・・音楽ジャンルも国境も越え、数多のサウンドや技術を吸収してきた。そして“現在のジャズ”は、先端のハーモニーやテクニックなどを取り込み、今まで誰も聴いたことのないような音楽となっている。今回はギター・ミュージックの新時代を切り拓いている、現代のジャズ・ギタリストたちを紹介する。ジャズ・ギターの今をのぞいてみよう。

■Introduction:現代までのジャズ・ギタリストたちの歩み
19世紀末頃、様々な文化が交わるニューオーリンズで生まれたジャズ。それから現在まで100年近くの間に、スウィング、ビ・バップ、モード、フリーなど、時代と共に新たな在り方を模索してきたギタリストたちが登場した。彼らの魂は今も受け継がれ、さらなる新しいジャズを生み出している。そんな偉大なレジェンドたちを振り返ってみよう。

■インタビュー:ジュリアン・ラージ
ジャズのみならずジャンルを越えて注目を集めるギタリスト、ジュリアン・ラージ。5歳よりギターを始め、9歳でカルロス・サンタナのステージに参加、12歳でグラミー授賞式での演奏も行なうなど、幼少期よりギターの神童として華々しい活躍を見せた。15歳の時には、ジャズ・ギタリストの登竜門とも言えるゲイリー・バートン(vibraphone)のバンドで活動。その後、20歳で初のリーダー作『Sounding Point』(2009年)をリリースした。ジャズやブルース、ブルーグラス、カントリーといった多くの音楽を横断しつつ、現在もギタリストとして、ひいては音楽家として成長を続けるジュリアン。彼の目に現代のジャズ・ギターはどう映っているのだろうか。

■Part.1:パット・メセニー以降のギタリストたち/矢堀孝一が語る 稀代の音楽家パット・メセニー
“パット・メセニー”・・・・・・ジャズに馴染みがない人でも聞いたことがある名前だろう。1954年にアメリカ・ミズーリ州で生まれ、13歳から独学でギターをスタート。その後、ヴィブラフォンの名奏者ゲイリー・バートンの推薦により18歳でバークリー音楽大学の講師を務めるという、驚愕の経歴を持つギタリストだ。『Bright Size Life』(1975年)でソロ・デビュー後、盟友となるライル・メイズ(k)と出会い、1977年にパット・メセニー・グループを結成。ジャズやフュージョンといった枠をはるかに越える、スケールの大きなソングライティングでヒット作を次々と生み出していく。1人のギタリストとして、そして音楽家として様々なフィールドへ影響を与えてきており、パット登場以前と以後でジャズ・ギターは大きく変わったと言えるだろう。ここではパットの魅力を振り返りつつ、パット以降に活躍を始めた“ポスト・パット・メセニー世代”のギタリストたちを紹介していく。

■ポスト・メセニー時代の代表的ギタリスト6人
強力な革新性を持つパット・メセニーが登場した70年代中盤以降、新たな次元へと突入したジャズ・ギターの世界。ここではそうした“メセニーの時代”に影響を受けつつ、その後に頭角を現わした6人の代表的ジャズ・ギタリストをご紹介。

・スティーヴ・カーディナス
・ピーター・バーンスタイン
・アダム・ロジャース
・ジェシ・ヴァン・ルーラー
・ウォルフガング・ムースピール
・ベン・モンダー

■インタビュー:アダム・ロジャース
ES-335での芳醇なジャズ・トーン、ストラトキャスターでのソウルフルなブルース・ロック、テレキャスターでの尖ったファンク、ガット・ギターでの静謐なクラシック・・・・・・。楽曲や共演者によって様々な表情を見せる、変幻自在のギタリストがアダム・ロジャースだ。ジャンルを越えて活動するアダムに、ギターについて、そして現代ジャズについての考えを聞いてみた。

■Part.2:カート・ローゼンウィンケル以降のギタリストたち/井上銘が語る 現代ジャズ・ギターの皇帝カート・ローゼンウィンケル
2000年代のジャズ・ギターはカート・ローゼンウィンケルによって変革がもたらされた。1970年にアメリカ・ペンシルベニア州で生まれたカートは9歳からピアノを始め、12歳の頃にはジャズ・ギターへ傾倒する。のちにバークリー音楽大学へ入学するが、ゲイリー・バートンのバンドへ参加するために中退。ポール・モチアン(d)のバンドにも加入するなど、早くから大物ジャズマンの下で腕を磨いていく。カートの影響力が高まるのは2000年代のソロ作から。『The Next Step』(2001年)は変則チューニング、自身の声をギターに重ねるなどの実験性に満ちた作品で多くのギタリストを驚かせた。トライアドを多用したピアノ的アプローチ、難解なスケールの使用、和声機能にとらわれない作曲など、ジャズ・ギターの新たな考え方を広めたカートの功績は大きい。そんな彼によるイノベーションと、カート以降に登場したギタリストたちを紹介しよう。

■ポスト・ローゼンウィンケル時代の代表的ギタリスト8人
カート・ローゼンウィンケルがシーンに登場した90年代半ば以降に頭角を現わし、今も第一線で活躍する現代ジャズ・ギタリストの代表格を8人紹介しよう。時折ソリッド・ギターを使うスタイルのプレイヤーも多いため、普段ジャズを聴かない人も入門しやすいはず!

・マイク・モレノ
・ジョナサン・クライスバーグ
・ジュリアン・ラージ
・ギラッド・ヘクセルマン
・マシュー・スティーヴンス
・ニア・フェルダー
・ラーゲ・ルンド
・チャールズ・アルトゥラ

■インタビュー:マシュー・スティーヴンス
TLタイプを手に、オーバードライブしたトーンでギターをかき鳴らす。そんなジャズのイメージとはかけ離れたポスト・ロック・スタイルで注目を集めるのがマシュー・スティーヴンスだ。バークリー音楽大学でジャズを学び、卒業後は鬼才トランペッターのクリスチャン・スコットのバンドで活躍。さらにベースとボーカルをこなす才女エスペランサ・スポルディングのプロジェクト=エミリーズ・D+エヴォルーションに参加すると、エフェクティブなギターでアーティスティックな世界観を描き、自身の表現力を拡大させた。ジャズだけでなく、ロックやフォーク、R&B、電子音楽までを取り込み、新たなサウンドを追求し続けるマシュー。彼のジャズに対するフィロソフィーを聞いてみた。

■時代の響きを感じる新旧II-V-Iフレーズ21選!
街で耳にするジャズの多くは1940~1960年に演奏された“ビ・バップ”と呼ばれる時期のもの。しかし、ジャズはあらゆる音楽を融合・発展させ、今も進化を継続中だ。ここではチャーリー・クリスチャンからジュリアン・ラージまで、新旧の代表的なジャズ・ギタリストの2?5?1(ツー・ファイブ・ワン)フレーズを、Key=Cに統一して紹介していくので、時代によって異なる音使いや雰囲気を感じ取ってほしい!

■マイク・モレノに学ぶsusコードと分数コード
コンテンポラリー・ジャズ・ギター・シーンの牽引役の1人、マイク・モレノ。超ソフトなピッキングから生み出される艷やかなトーンと華麗なラインはロマンチシズムに溢れ、ジャズ未体験の読者も必ずや魅了されるに違いない。“これぞ最先端!”と唸らずにはいられない、マイクの斬新なハーモニー・ワークを解説していこう!

■現代ジャズ・ギターに見るエフェクターを使った表現拡張
近年、エフェクターを使った音色の積極的な変化はジャズ界で大変重要なものとなっており、ギタリストのみならず管楽器奏者などもエフェクターを活用し、独自のスタイルを形成している例が多い。ここでは、音色面で特に革新性のある4名のジャズ・ギタリストをピックアップし、独特なエフェクター活用術について、具体的な曲を挙げながら考察していく。

■COLUMN:ギタリスト発掘人? ゲイリー・バートンとポール・モチアン
■COLUMN:演奏形式に見るジャズの伝統と進化
■COLUMN:ジャズ・ギターの今がここにある! NYジャズ・スポット・ガイド

■GM SELECTIONS(※電子版には収録されておりません)
・「あのバンド」結束バンド
・「Stardom」King Gnu

■DELAY NOW~進化するディレイ・ペダルたち
ギタリストには馴染みの深いディレイ・ペダルだが、昨今では単に音をくり返す単一的な装置に留まらず、多様化の一途をたどっている。複雑なテクスチャーを生み出せるマルチなモデルも多く、音作りにおけるディレイ・ペダルの存在感は増す一方と言えるだろう。そこで本記事では、注目の最新ディレイ8機種をセレクト。最新ペダル事情に深く精通するギタリスト=西田修大をレビュワーに招き、ディレイ・ペダルの現在地を探っていく。

■君島大空
2019年からリリースしてきた3枚のミニ・アルバムを経て、ついに待望の1stフル・アルバム『映帶する煙』を発表したSSW/ギタリスト、君島大空。今作はこれまでライブを共にしてきた西田修大(g)、新井和樹(b)、石若駿(d)というお馴染みの“合奏形態”とレコーディングを行なった楽曲が含まれたこれまでの集大成でありつつ、君島の豊かな音楽的ルーツが垣間見える作品だ。しかしながら、君島によると“今作の意味や形は1つに留まらない”とのこと。それは既存の手段を選ばないアプローチやサウンドにありありと示されている。今回は、新たなるギターの表現に挑戦し続ける君島のこれまでの歩み、そして現在の姿を探っていこう。また、合奏形態のメンバーからのメッセージや、新作で使用した機材もご紹介!

■INTERVIEW
・マネスキン

■INTERVIEW & GEAR
・カネコアヤノ&林宏敏
・小川翔(LAGHEADS)

■追悼
・ジェフ・ベック

■THE AXIS’ GEAR
・ELLEGARDEN

■PICK UP
・Positive Grid Spark MINI

■連載
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
・トモ藤田の“ギターは一日にして鳴らず!”
・工房Pathギタマガ出張所

■GM FINGER-BOARDS
・崎山蒼志の“未知との遭遇”
・マーク・スピアー(クルアンビン)の「此処ではない何処かへ」
・地味ワザ練習帳
・古今東西カッティング名手列伝
・まほガニの木材探訪
・ピクトグラムで愛でるギター・パフォーマンスの世界
・Pedal Dig月報
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・わが心の愛聴盤。第15回:カナ(CHAI)

■NEW PRODUCTS REVIEW
FENDER/MADE IN JAPAN ELEMENTAL STRATOCASTER
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