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書籍/雑誌

ムジカノーヴァ 2023年9月号

税込価格(本体):
1,200(1,091)円
出版社:
㈱音楽之友社

特集

もっと躍動する演奏に! リズム感を磨きたい

 音楽の基礎となるリズム。「もっと垢抜けた演奏がしたい!」と思ったら、リズム感を見直してみませんか?
 この特集ではリズム感の磨き方について、専門家の先生方から、基本的な考え方や練習方法、そして発表会やコンクールで弾きたい初・中級アメリカ作品の演奏法についてレクチャーしていただきます。

◆打楽器奏者の視点から 杉山智恵子先生に聞くリズム感の基礎と磨き方
 リズム感の基礎と磨き方について、打楽器奏者であり、ダルクローズ・リトミック指導者としてピアノの先生方をはじめ、多くの対象者への指導経験豊富な杉山智恵子先生に教えていただきました。

◆作曲家の視点から リズム感って何だろう?~ 音楽に宿る躍動の共有(春畑セロリ)
 「『リズム』と一口に言っても、そこに秘められた要素は一つではありません。「リズム感」という言葉にも、様々な意味合いがこもり、それを磨く手法や境地も様々です。リズムの話を文字で書くのはなかなか難しいですが、少しでも音楽指導に携わる先生方のご参考になれば・・・・・・という気持ちで、頭を整理しながら書いてみようと思います」(春畑先生)

◆Interview 白石光隆 アメリカの小品に学ぶリズム感(長井進之介)
 演奏における核であり、生き生きとした音楽づくりのために重要なリズム。リズム感の良い演奏は、人を魅了し、楽曲の魅力を鮮やかに伝えてくれます。それを実現するために、演奏家はどのような工夫をしているのでしょうか。今回はアメリカで学び、リズミカルでエネルギーに溢れた演奏で多くの人々を魅了するピアニスト、白石光隆先にお話を伺いました。

今月の課題曲

W.F.バッハ《春》
(2023年1月号~2023年12月号選曲者:伊井光子)

トピックス

◆ピアノ曲で世界旅行! 発表会にも使いたい国や地域ごとの楽譜シリーズ全10冊が刊行スタート
 定番としておなじみの標準版ピアノ楽譜。8 月から、国や地域ごとに作曲家を集めたピアノ小品集のシリーズ全10 巻が刊行を開始します! 初~中級程度で弾きやすい小品が勢揃いで、資料も大充実。発表会、コンクール、アンコールピースにと、全巻揃えたくなるラインナップです。世界各地の様々な楽曲スタイルを楽しむ旅に出かけましょう!

◆Report 第5回フォルテピアノ・アカデミーSACLA 受講体験記(多田純一)
 今秋の「第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」へ向けてフォルテピアノへの関心がますます高まる中、小倉貴久子、川口成彦の両氏が講師を務める「第5回フォルテピアノ・アカデミーSACLA」が7月に開催されました。その充実の内容を、受講者として参加したショパン研究者・ライターの多田純一さんがレポートします。

◆Report ダルクローズ音楽院 ジュネーヴ国際大会2023(大城依子)
 4年に1度開催され、ダルクローズ・リトミックの研究発表やレッスンが行われる「ダルクローズ音楽院 ジュネーヴ国際大会」。今年7月に開催された国際大会の様子を、大城依子先生にレポートしていただきました。

連載


学ぶ


◆[巻末書き込み楽譜連動]ピアニスト、レパートリーを語る 福間洸太朗×ラフマニノフ《前奏曲「鐘」》(長井進之介)
 今をときめくピアニストは、いかにして聴衆を魅了するのでしょうか。人気アーティストをゲストに迎え、ゆかりの深い曲をテーマに取り上げて、「こう弾きたい」という曲にかける想いや、演奏テクニックの一端を、インタビューと書き込み楽譜で解き明かします。
 2003 年のニューヨークデビューから、11 月で20 周年を迎える福間洸太朗さん。演奏活動に加えて、プロデュース業などますます活躍の場を広げています。福間さんが今年特に注力する、生誕150 年を迎えたラフマニノフの作品から《前奏曲「鐘」》についてお話をうかがいました。



福間洸太朗さん
福間洸太朗さん


◆コンクール課題曲にチャレンジ!(平井千絵)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。今月は、W.F.バッハ《春》。

◆ピアノの音色の多様性に触れる フォルテピアノの世界(川口成彦)
 2023年10月に開催される第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールに向けて、コンクールでも使用される予定の「ショパンが親しんだ楽器たち」をテーマに、楽器の特徴や演奏時の注意点などを解説していただきます。
 第5回は、「ブロードウッドの楽器」。

◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載です。今回は、「《ピアノ・ソナタ第2番》(前編)~コミカルさと優雅さを併せ持つ最初期のソナタ」。

◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
 「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』の中からよく弾かれる作品を1曲ずつ、全楽章を取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこからどのように音楽的表現に結びつけていくのか、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
 第19回は、「ディアベリ:ソナチネ ヘ長調 作品151-3 2第2、3楽章」。

◆チェルニークリニック(奈良井巳城)
 『チェルニー30番』を1曲ずつ解説し、練習の目的、取り組み方、練習法などを徹底解剖していきます。今回は「第18 番、本気でスケール」。

◆ピアノ教室と家庭をつなぐ懸け橋に 丸子あかね先生の 保護者のお悩みQ&A(丸子あかね)
 ピアノを習う子どもたちの保護者の悩みに、ベテランの指導者である丸子あかね先生がお答えします。偶数月は読み物系の記事、奇数月は幼児~小学生の自宅練習に使える厚紙付録をお届けします。
 今回のテーマは「レッスンに通う前に家庭でできることは?」。

◆楽曲を理解する力が楽しく身につく フォルマシオン・ミュジカルで音楽の旅に出かけよう!(高田美佐子)
 音楽作品を題材に、読譜やリズム、聴音、音楽理論などを総合的に学べるフォルマシオン・ミュジカル。子どもたちの興味を広げながら、音楽の基礎力を身につけることができます。
 長年、フォルマシオン・ミュジカルの指導をしている高田美佐子先生に、レッスン方法をご紹介いただきます。
 第3回は、「作曲家に興味を持って!」。

◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
 第33回は「1.熟練者の演奏とは何か4/2.熟練した演奏はどうやって達成できるか1」。

◆安井教授のテクニック研究室(安井耕一)
 古き良き巨匠たちの名演を裏付けたのは、どのような技術だったのでしょうか。ドイツ・ピアニズムを受け継ぐ安井先生が、楽音に向き合い、美しい音を求めることで生み出される「本当のテクニック」を実践とともに解き明かし、現代に蘇らせます。
 第2回は「タッチの原則」。

教える


◆6ヵ月後に自分で弾ける力がつく! あやか先生の導入期指導(永瀬礼佳)
 『できる! たのしい! がくてんワーク』が大好評の永瀬礼佳先生による待望の連載です。導入期指導の方法は音楽大学で習うこともなく、我流の教え方でよいのかとお悩みの先生も多いのではないでしょうか。この連載では「ド」の位置も分からない年齢の生徒が、半年後には自分で弾けるまでに成長する教え方を解説します。
 第6回では入会9回目&10回目のレッスンの指導内容を紹介します。

◆7つのキーワードでブルクミュラー『25の練習曲』が無理なく上達!(根津栄子)
 短い中にも様々なテクニックが織り込まれ、ショパンを弾く下地作りにもなるブルクミュラー『25の練習曲』。生徒を無理なく上達させる「24のキーワード」を提案する根津栄子先生が、1曲丸ごとの書き込み楽譜でテクニック7項目によるポイントを紹介します。
 今回は「第13曲《なぐさめ》」。

◆ポピュラー音楽指導塾~ミュージカルの名曲に親しもう!~(佐土原知子)
 30年以上前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回からミュージカル編開始です。ブロードウェイ・ミュージカルの巨匠リチャード・ロジャースのおすすめ曲&楽譜をご紹介します!

◆ポジション移動を始めたら『ピアノランドプラス 四季のうた』でセンスを磨こう!(樹原涼子)
 ポジション移動を始めた頃にぴったりの曲集『ピアノランドプラス』。日本の情緒を豊かに表現する「四季のうた」10 曲を皮切りに、1年間の連載で全20 曲を詳しく解説します。1曲ごとに「子どもたちへのレッスンのヒント」と、「先生方へ センスを磨くポイント」を3つずつあげて、指導に役立ていただき、様々な曲の演奏へとつなげます。
 第7回は物語組曲「僕と王子の冒険」より〈3.魔法の館〉〈4.小さな王女のメヌエット〉。

◆【最終回】御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田尚先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「和音のつかみ方とバランス」。

◆先生像からみえてくる音楽像 作曲家のレッスンを覗いてみたら・・・・・・(内藤 晃)
 歴史上の作曲家たちが「先生」としてどんな指導をしていたかを、弟子や友人などの残した言葉から読み解き、それぞれの作曲家の音楽像に近づくヒントを探ります。
 第17回は、「師としてのリスト(後編)~指の腹でつくる、ふくよかな音色」。

楽しむ


◆40歳から目指すピアノコンクール(山本美芽)
 近年、ピアノを演奏する大人の間でコンクール出場が盛り上がりを見せています。自身もコンクールを通じて研鑽を続ける山本美芽先生が、スキルアップにつながる舞台への一歩を踏み出す情報をお届けします。ピアノの先生も、趣味でピアノを楽しむ人も注目の連載です。
 第4回は「40 代以上が選んでいる自由曲とは?」。

◆やさしくドラマティックに! ミュージカル名曲連弾~映画『オズの魔法使い』より《虹の彼方に》(轟 千尋)
 ミュージカルの名ナンバーを、弾きやすく、聴き映え&弾き映えするアレンジでお届けします。難易度はブルクミュラー程度で、生徒同士、生徒と先生、家族など、みんなで気軽にお楽しみください。

◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。

巻末とじ込み

◆楽譜
 ピアニスト、レパートリーを語る 福間洸太朗×ラフマニノフ《前奏曲「鐘」》

◆付録
 左右の手の判別シート&指番号カード(丸子あかね)
 特に導入期は、自宅での練習をサポートしてくださる保護者の力が欠かせません。そこで、幼児~小学生の自宅練習に役立つ厚紙付録を、丸子あかね先生の練習アドバイスと共にお届けします。
 今回は、ピアノレッスンに入る前に使える「左右の手の判別シート&指番号カード」。幼児が混同しやすい左右の手の判別や、指番号に慣れるための教材です。

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