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ウクレレ/カリンバ その他楽器

RP C. ロジエ アルトリコーダーソナタ ハ短調 (バベル写本 第12番)

税込価格(本体):
1,980(1,800)円
出版社:
リコーダーJP

★解題★

 17世紀終わりごろのリコーダーソナタ 25曲を中心とする、チャールズ・バベルの写本(ロチェスター大学シブレー図書館所蔵)で、第12番として収録されているソナタです。


★解説★

 5つの楽章から成っています。第5楽章の途中からチャコーナふうの音楽になるのは興味深い趣向で、のちにベネデット・マルチェロがやはり最終楽章をチャコーナとしたリコーダーソナタを発表しましたし、さらに後年、フランスのマリー=ルクレールもチャコーナを終曲とするヴァイオリンソナタを書きました。他にもいろいろと類例がありそうですが、もしかすると、ロジエのこのソナタは、かなり早い時期の試みになるのではないでしょうか。

 第1楽章はモデラート(普通に、穏健に)、4分の4拍子です。最初に高らかに2度奏されるモチーフは、1小節半という半端な長さなので、まるで2分の3拍子の曲のように響きます。やがてはっきりと偶数拍子の感じを確立しつつ、姿よくこのモチーフによる音楽をまとめると、短い間奏を経て16分音符の動きを中心とする音楽になります。全体的な構成は自由な感じですが、個々のフレーズが語っている内容はわかりやすくて、親しみの持てる音楽になっています。

 第2楽章は4分の4拍子で、アルマンドと題されています。かろやかな流れ出すような下降志向のモチーフで始まり、多彩なリズム型を次々に導入して語り進めるので、その意味では変化に富む内容になっています。淡々とした語り口の17世紀末型の音楽から、劇的なストーリーを描き出す盛期バロックの音楽へと変化していく途上の作風のように感じられます。

 第3楽章はアリアと題され、アレグロ(快活に)、4分の3拍子です。付点音符による「跳ねるリズム」を基調として元気良く始まりますが、やがて、どちらかと言えば均分リズムの方が支配的になっていきます。後半、音たちが、何とも言えない広々とした開放感のある、気持ちのいい飛翔を味わわせてくれます。

 第4楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、ホ短調の哀切な響きで始まりますが、すぐに長調に戻り、ト長調でしめくくられます。ごく短い間奏曲です。

 第5楽章はアフェット(愛情[をこめて])と指定され、4分の3拍子です。付点の跳ねるリズムを用いて始まる晴朗な8小節のテーマが示され、これをもう1度繰り返すかと思うと途中から変化してニ長調に終止。そしてまたト長調に戻ると、6小節ほどの収束句を2度繰り返して前半をしめくくります。続いて7小節にまたがる定型低音が通奏低音によって示され、これに乗ってチャコーナふうの変奏を6つ。最後は第6変奏の最後の4小節ほどを繰り返してしめくくります。趣向がよく生きた秀逸な終曲となりました。
第1楽章/第2楽章/第3楽章/第4楽章/第5楽章

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