ピアノ教本/クラシックピアノ

♪『Piano Historica Vol.2』へのご招待♪
　この度は、『Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ）～インヴェンションのまえにーはじめてのルネッサンス・バロック・古典音楽 Vol.2』をお手に取っていただき、心より感謝申し上げます。

　先立つ第一巻（Vol.1）に引き続き、バロック期のポリフォニックな曲を中心に据えていますが、第2巻ではオペラや合唱曲の名曲からの編曲も収載しました。編曲に当たっては、あたかも鍵盤オリジナル作品であるかのような効果を心掛けるとともに、鍵盤作品以外の名曲を初歩の段階から味わって頂きたいという意図を込めました。

　　本巻が最後まで弾ければ「インヴェンションはあと一歩」です。ぜひ、本曲集と共に楽しみながら、がんばってください。


♪「ピアノ・ヒストリカ」とは♪
　『Piano Historica（ピアノ・ヒストリカ）』は、ルネッサンス、バロック、古典時代の音楽への誘いであり、「プレ・インヴェンション」として、インヴェンションに入る前の学習に役立つことを意図しています。歴史的なオリジナル楽器での演奏を前提した所謂「古楽」ではなく、主に現代のピアノで、より多くの方にルネッサンスやバロック、古典の様式に親しんで頂くことがコンセプトです。
　本曲集では、指使いやアーティキュレーション、強弱記号、速度や表情の記号などを敢えて帰していませんが、これはバロック期、またそれ以前の作品の原典や演奏の通例に倣っています。当時は、演奏家がそれらを考えて自由に演奏するのが通例だったためです。演奏する皆様自身が、当時の演奏家と同じように様々な可能性を試し、生き生きと演奏していただきたいと思います。そのことは「書いてあるからそのように弾く」のではない能動的に楽曲に取り組む姿勢に繋がると確信しております。尚、曲順は概ね難易度順となっており、作曲年代順ではありませんが、様々な時代様式を習熟度に即しながら楽しく学んでいけるように配慮しました。
　　表紙はAIによるイメージ画像ですが、第二版から楽譜の余白には可能な限り歴史的絵画を掲載し、大幅に改定を行いました。必ずしも楽曲と関連する作品ではありませんが、絵画にも親しむきっかけとなれば幸いです。また、各曲の冒頭頁横には参考動画（再生リスト）のQRコードを掲載しました。スマートフォンなどで読み取って頂くと、各曲の音源、演奏動画や、編曲作品のオリジナルの音源などを聴くことができます。


Contents
Kleines Praludium BWV924（J.S.Bach） ー 小前奏曲
Menuet BWV Anh.120（J.S.Bach） ー メヌエット
Menuet BWV Anh.121（J.S.Bach） ー メヌエット
Menuet BWV Anh.116（J.S.Bach） ー メヌエット
Marche BWV Anh.122（C.P.E.Bach） ー マーチ
Musette BWV Anh.126（C.P.E.Bachー) ー ミュゼット
Premier Tambourin（Royer） ー 第一のタンブーラン
Premier Tambourin（Royer） ー 第二のタンブーラン
Aria（Rathgeber） ー アリア
Bourree（L.Mozart) ー ブーレ
Marche BWV Anh.127（C.P.E.Bachー） ー マーチ
Saltarello（Anon.16C） ー サルタレッロ
From “Cantigas de Santa Maria”（Sabio） ー 《聖母マリアの頌歌集》より
Come again（Dowland） ー さあもう一度、愛が呼んでいる
Hornepipe（Purcell） ー ホーンパイプ
Kleine Inventio No.1（Takaku） ー 小さなインヴェンション第1番
Kleine Inventio No.1（Takaku） ー 小さなインヴェンション第2番
Ballett（Kirnberger） ー バレー
Fughetta（J.Otto Armand） ー フゲッタ
Kleines Praludium BWV934（J.S.Bach） ー 小前奏曲
Kleines Praludium BWV935（J.S.Bach） ー 小前奏曲
Andantino Op.6-8（Sor） ー アンダンティーノ
Ave verm Corpus（W.A.Morzart） ー アヴェ・ヴェルム・コルプス
Bist du bei mir BWV508（Stolzel） ー あなたがそばにいてくだされば
Largo“Ombra Mai Fu”（Handel） ー ラルゴ“オン・ブラ・マイ・フ”
Chaconne（J.C.F.Fischer） ー シャコンヌ
Rondeau from “Abdelazar”（Purcell） ー 《アブデラザール》のロンド