《ギターのための「逍遥と跋渉」Op.236》は〈山野逍遥〉〈山
野跋渉〉の 2 曲で構成されている。「逍遥」(しょうよう)とは
気の向くままに自由に歩き回ること。「跋渉」(ばっしょう)と
は山野を越え、川を渡ること。
[第 1 曲:山野逍遥(Wandering)]
山域を歩き回るように、楽曲の中に山域の個性のような響きや
パターンがあり、ハーモニクスやラスゲアード、ピッチカート、
パーカッション奏法を用いながら、その中をゆっくり歩いたり
少し駆けてみたりして味わうような音楽になっている。
[第 2 曲:山野跋渉(Trail Running)]
野山を駆け巡るトレイルランニングのように山や川を越えて、
より速く、より遠くへと突き進む。足下の石や木の根、段差や
滑りやすさを見ながら足の置き場を瞬時に判断しつつ、柔軟に
歩幅や方向を切り替えながら駆け抜けていくトレイルランニン
グに、伸縮し変化する身体のリズムの快感があるように、この
楽章は、ほぼ 1 小節単位で目まぐるしく拍が入れ替わる変拍子
や次々と現れる特殊奏法、刻々と変化する楽想等により、演奏
者の野生を呼び覚まし山野を駆け回るような楽しみを味わうこ
とができる音楽を企図して書かれている。
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