【作曲者 石川亮太氏よりコメント】
《よだかは、実にみにくい鳥です》と始まる宮沢賢治作のかなしい物語。この曲は概ねそのストーリーに沿って進みますが、それ以上に読み手の私が感じたやるせなさや憤りを強く投影した音楽になっていると思います。
・・・鷹にひどく意地悪され、ほかの鳥たちにも疎まれてしまうよだか。虐げられることを嘆くも、ふと、自らもより弱いものを殺生し生きていることに気づき、慄き、遠くの空の向こうへ飛び去る決意をするのでした。
天空の世界でもなかなか受け入れてもらえないよだかですが、最後はついに星になります。
いくつかの印象的なフレーズがよだかの苦しみや決意、鳴き声などを表現しています。あるいは鳥たちの陰湿な噂話、星座たちからの拒絶なども。
しかし演奏にあたっては情景を俯瞰的に描くというより、プレイヤー各々の魂の叫びを感じさせるような熱いものを期待しています。
ズーラシアンブラスシリーズ 楽譜『よだかの星』(金管八重奏)
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