意欲的な作品を描き続ける松本望による混声合唱組曲。東京大学柏葉会合唱団による委嘱作品で、2013年12月23日(昭和女子大学人見記念講堂)東京大学柏葉会合唱団 第60回記念定期演奏会(指揮:北川恵一/ピアノ:松本望)にて初演された。その後12年の月日を経て、2025年12月13日(板橋区立文化会館 大ホール)東京大学柏葉会合唱団 第72回定期演奏会にて改訂初演された。テキストは、詩人、児童文学作家、文芸評論家、翻訳家、随筆家などで多岐に渡って活躍した長田弘の詩集「人はかつて樹だった」(みすず書房)より3篇。平易な言葉で紡がれた自然風景、そこで生きる人間への普遍の祈りのうた。松本望の持つピアニズムと共に、瑞々しいメロディーが生命の鼓動を鮮やかに描いている。多くの作曲家が描いてきた〈立ちつくす〉は、多声部のヴォカリーズから始まるドラマチックで大きなストーリーとなっている。大学合唱団だけでなく、中学校や高等学校の自由曲のレパートリーとしても。
[難易度]中級 [対象]中学生・高校生・大学生・一般合唱団
世界の最初の一日/樹の伝記 /立ちつくす
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