【聞いて!まるみえ先生】今回のお悩みは…「発表会プログラムに『合奏』を取り入れたい・前編」
ピアノ教本/クラシックピアノ

今回のお悩みは…
「発表会プログラムに『合奏』を取り入れたい」
発表会プログラムに「合奏」を取り入れたいのですが、生徒さんにも親御さんにも楽しんでもらえる形にするには、どのような点を意識すればよいでしょうか?(K. W先生)
【まるみえ先生回答】
私の教室でも、毎回の発表会プログラムに「合奏」を取り入れています。準備や調整が必要な分、迷われる先生も多いかと思いますが、目的と構成を明確にすることで、教室にとって大きな価値のある時間になります。
私が合奏を行う目的は、主に次の3つです。
・複数人で音楽を作る楽しさを経験すること
・自分の思い通りにならない場面も含めて音楽に向き合うこと
・教室の一員であるという意識を実感すること
これらを軸に、毎回内容や演出を考えています。
■ 合奏を行うタイミングについて
合奏のタイミングは、楽器編成や人数、進行全体との兼ね合いで決めます。例えば「翼をください」を合唱奏とした年は【1部と2部の間】に配置しました。楽器準備が不要で、1部・2部の出演者全員が舞台に上がれると判断したからです。
この場合、【1部出演者にとっては最終演目】
【2部出演者にとってはオープニング演目】という位置づけになり、流れとしても自然でした。また、記念品のマフラータオルを「翼」に見立てた振りを付けることで、視覚的にも華やかな演出となりました。
■ 合奏の演奏時間の考え方
演奏時間は、準備を含めて5分程度を目安にしています。多くの場合、合奏は全演目終了後に行うため、準備に時間がかかりすぎると生徒さんの集中力が切れたり、お客様に一旦動きが出ると、場が落ち着くのに時間がかかります。そのため、暗転後2分以内の演奏開始を基準にしています。
■ 合奏曲を選ぶ際のポイント
合奏曲は必ずしも有名曲である必要はありません。私が重視しているポイントは次の4点です。
・躍動感があるか
・曲の長さを調整しやすいか
・合奏として構成しやすいか
・発表会全体のテーマに合っているか
ちなみに今年は、2011年度吹奏楽コンクール課題曲「天国の島」を選びました。
■ 編成と練習計画について
参加者は、年齢・経験・意識がさまざまです。そのため、全員が無理なく関われる編成を意識しています。例えば今年の編成は次の通りです。
★幼稚園・保育園生~小学1年生 → たいこ・ミュージックベル
★小学2年生~4年生 → カップス
★小学5年生以上と希望者 → キーボード
発表会開催が2月でしたので、10月〜1月に各パート10回の練習日を設け、最低4回参加できれば本番に参加できるアレンジにしました。さらに家庭でも練習ができるように、パート別練習動画や練習風景の動画なども用意しました。
参加される方の中には「ピアノ以外にも練習が必要なのか」と戸惑われることもあります。年齢が上がるにつれ、スケジュール確保が難しくなることも考慮し、負担を抑えつつ、本番で達成感を得られる形を目指しました。
(後編につづきます)
中西 美江(なかにし・みえ)プロフィール
奈良・新大宮ぽこあぽこピアノ教室主宰。生徒さんの目の前で書くレッスンをして30年。ポピュラー、ジャズなどを取り入れた独自のカリキュラムでレッスンを行う。
「マイピアノ楽譜」「教室運営法」「体験レッスン成功法」「続けることのできるレッスン法」をテーマに、各地で講座開催中。
https://www.pocoapocopiano3.com/
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