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内容
和声の基礎から最新の理論まで網羅した
新時代の定番理論書がついに登場!
基礎から応用まで網羅した、全ジャンルの音楽家必携の標準コード理論書が登場しました。音程や転回、コードシンボルの書き方といった基本事項から、現代の和声に欠かせないマルチトニックシステムやハイブリッドコードまで、コード理論のすべてを掲載。単に用例を紹介するだけではなく、すべての項目について、"なぜその理論が導き出されるのか"が解説されています。指導用テキストとしての使用だけでなく、独学の使用でも理解を深められるよう練習問題も充実。本書を書棚に常備しておけば、ある時は頭でイメージしている音を実現するための手助けとなり、ある時は新たな音楽的想像力をかきたてる良き伴侶となるでしょう。
<本の内容>
第一編 音楽理論の基礎
第二編 長調の和声
第三編 短調の和声
第四編 テンションを含む和音
第五編 セカンダリードミナント
第六編 モーダルインターチェンジ
第七編 ドミナントコードの応用と発展
第八編 ディミニッシュトコード
第九編 転調
第十編 コードスケール
第十一編 その他の和声技法
第十二編 コンパウンドコード
<目次>
■第一編 音楽理論の基礎
I.音程
音程の仕組み
音程の転回
II.音階と調号
長音階と短音階
調号の決定と五度圏
III.調性内三和声
三和音の種類
三和音のコードシンボル
三和音の転回
IV.調性内四和音
四和音の種類
異なる調での調性内四和音
V.楽曲分析の基礎
和声分析
ローマ数字による記述
異なる調での和声分析
記号の記述法と読み方
VI.その他の頻出和音
その他の三和音
その他の四和音
■第二編 長調の和声
I.長音階構成音
調性音楽の感じられ方
各音の特色
II.長調での調性内和音の機能
メジャースケールの特性音
トニックファンクション
ドミナントファンクション
サブドミナントファンクション
III.終止
終止法
正格終止
変格終止
半終止
偽終止
IV.アナライズの例
コードアナライズ
機能別分類と終止法
V.和音の置換
四和音、三和音による置換
和音の機能を保ったままの置換
和音の機能を変えた置換
■第三編 短調の和声
I.自然短音階
長調、短調の関係
各音の特色
自然短音階で得られる調性内和声
II.和声的短音階
七度の矯正
和声的短音階の調性内和音
III.旋律的短音階
六度の矯正
旋律的短音階の調性内和音
IV.短調の曲例
短調の楽曲分析例一
短調和声の楽曲分析例二
■第四編 テンションを含む和音
I.非和音構成音
テンションの基礎
使用可能なテンション
その他調性内和音での使用可能テンション
II.ドミナントコードでの例外
オルタードテンションの使用
同音程テンションの組み合わせ制限
III.テンションと旋律の関係
旋律における非和声音の使用
その他和音における旋律
IV.短調におけるテンション
短音階でのアヴェイラブルテンション
和声的短音階上でのアヴェイラブルテンション
旋律的短音階上でのアヴェイラブルテンション
■第五編 セカンダリードミナント
I.セカンダリードミナントの基礎
トニックコード以外へのドミナントコードの解決
トニック以外へのドミナントモーション
セカンダリードミナントのテンション
ナチュラルマイナーでのセカンダリードミナント
II.セカンダリードミナントの発展
ハーモニックマイナースケールでのセカンダリードミナント
メロディックマイナースケールでのセカンダリードミナント
III.セカンダリードミナントと二度マイナーセブン
リレイティッドI-7
リレイティッドII-7のデュアルファンクション
リレイティッドII-7のアヴェイラブルテンション
IV.エクステンデッドドミナント
ドミナントの連続
エクステンデッドドミナントのアヴェイラブルテンション
フレーズの途中からのドミナントの連続
V.エクステンデッドドミナントとリレイティッドII-7
リレイティッドII-7の挿入
ツーファイブの連続
連続するツーファイブのアヴェイラブルテンション
■第六編 モーダルインターチェンジ
I.モード
チャーチモード
メロディックマイナーの派生モード
II.モーダルインターチェンジの基礎
コードの借用
モーダルインターチェンジコードのアヴェイラブルテンション
代表的なモーダルインターチェンジコード
III.セカンダリードミナントとモーダルインターチェンジの使用例
コードアナライズ
アヴェイラブルテンション
旋律について
■第七編 ドミナントコードの応用と発展
I.サブスティチュートドミナントの基礎
トライトーンの解決
ドミナントの置換
II.トニック以外に解決するsubV7
subV7/II、subV7/IV、subV7/V
subV7/III、subV7/VI
subV7/VII
III.マイナーキーでのsubV7
subV7、subV7/II、subV7/IV、subV7/V
subV7/♭III、subV7/♭VI、subV7/♭VII
IV.サブスティチュートドミナントのツーファイブ
サブスティチュートドミナントとリレイティッドII-7
連続するルートの半音進行
ツーファイブの進行パターン
V.サブスティチュートドミナントと付随するII-7のテンション
サブスティチュートドミナントのテンション
ルートが半音進行の場合のマイナーセブンスのテンション
サブスティチュートドミナントのリレイティッドII-7のテンション
VI.エクステンデッドサブスティチュートドミナント
サブスティチュートドミナントの連続
エクステンデッドサブスティチュートドミナントとリレイティッドII-7
リレイティッドII-7に解決する進行
VII.ドミナント機能を持たないドミナントセブンスコード
偽終止とモーダルインターチェンジ
ドミナントモーションの省略
半音上への進行
ラインクリシェへの発展
■第八編 ディミニッシュトコード
I.ディミニッシュトセブンスコードの基礎
ディミニッシュトセブンスコードを含む進行
ディミニッシュトセブンスコードの上行アプローチ
ディミニッシュトセブンスコードの下行アプローチ
ディミニッシュトセブンスコードのオグジュアリーアプローチ
転回形コードへの進行
II.ディミニッシュトセブンスコードのテンション
四種類のテンションノート
各ディミニッシュトセブンスコードのテンション
オクタトニックスケール
III.ブルース進行によるディミニッシュトコードの使用例
モーダルインターチェンジによるブルース進行のアナライズ
ディミニッシュトセブンスコードを使用したジャズブルースの例
■第九編 転調
I.転調の基礎
転調のアナライズ
一時的なトーナリティの変化
II.いろいろな転調の方法
ダイレクトモジュレーション
平行パターンのダイレクトモジュレーション
ピボットコードモジュレーション
ピボットコードのアヴェイラブルテンション
III.ドミナントコードを用いた転調
プライマリードミナントからの転調
セカンダリードミナントを用いた転調
サブスティチュートドミナントを用いた転調
♭VII7を用いた転調のアプローチ
トランジショナルモジュレーション
■第十編 コードスケール
I.メジャーキーにおけるコードスケール
メジャーダイアトニックコードスケール
ミクソリディアンの変形スケール
その他のドミナントセブンスのコードスケール
V7sus4のコードスケール
II.マイナーキーにおけるコードスケール
ナチュラルマイナーのダイアトニックコードスケール
ハーモニックマイナーのダイアトニックコードスケール
メロディックマイナーのダイアトニックコードスケール
マイナーキーのドミナントコードスケール
III.セカンダリードミナントのコードスケール
セカンダリードミナントのコードスケールの導出
各セカンダリードミナントコードのコードスケール
IV.モーダルインターチェンジコードのコードスケール
メジャーセブンスコードのコードスケール
マイナーコードのコードスケール
ドミナント機能を持たないドミナントセブンスコードのコードスケール
V.その他のコードスケール
サブスティチュートドミナントセブンスコードのコードスケール
ディミニッシュトセブンスコードのコードスケール
二種類のミクソリディアン派生モード
VI.モーダルハーモニー
モーダルミュージックの基礎
ドリアンモード
フリジアンモード
リディアンモード
ミクソリディアンモード
コードスケールのモーダルアプローチ
■第十一編 その他の和声技法
I.ペダルポイント
トニックペダル
ドミナントペダル
サブドミナントペダル
インテリアペダル
ソプラノペダル
II.コンスタントストラクチャーによるコード進行
同一コードタイプの連続
コンスタントストラクチャー上のルートモーション
コンスタントストラクチャー上のメロディとコードスケール
コンスタントストラクチャーのコードアナライズ
III.マルチトニックシステム
短期間での調性の変遷
五種類のマルチトニックシステム
IV.コンティギュアスモーション
ドミナントコードの連続
コンティギュアスモーションとツーファイブ
■第十二編 コンパウンドコード
I.コンパウンドコードの基礎
コンパウンドコードの種類
ハイブリッドコードの特徴
ハイブリッドコードの置換
II.ハイブリッドコードの導出
メジャーキーでのハイブリッドコードの導出
その他ダイアトニックコードスケール上のハイブリッドコード
非ダイアトニックコードスケールのハイブリッドコード
III.ポリコード
ポリコードの意義と必要性
ポリコードの条件
ポリコードの導出
著者プロフィール
清水響(しみず きょう)
作曲家・ギタリスト、群馬県高崎市出身。
上智大学理工学部物理学科卒業、バークリー音楽大学Composition科及びContemporary Writing and Production科首席卒業、ブランダイス大学作曲科修士課程修了。作曲をAll Elana Cohen、Yu-Hui Chang、Eric Chasalowらに師事。
音楽大学留学中、国際コンクール入賞をきっかけに、クラシック音楽の作曲家を志す。大学院修士奨学生、大学補助教員を経て帰国、音楽教育コンサルタント会社に入社。2017年に独立し、群馬県高崎市に清水響音楽研究所を設立。独立後は2018年4月現在までに、ヴィオラソナタやピアノソナタを含む『Boston Collection』、弦楽四重奏曲や管弦楽曲を含む『Waltham Collection』、ロックバンドBasketfieldのメンバーとして『アルフェの思い出』の計3枚をリリース。作曲の他、演奏、音楽制作、執筆など幅広く活動中。
編集担当より一言
全416ページという大ボリュームの音楽理論書です。もともとは著者の清水響さんから「独力で書き上げた本を出版したい」という売り込みがあり、原稿を見せていただいたところ、その情報量と理路整然とした解説に編集部一同が驚愕。練習問題などを加筆して発売することとなりました。
世界的に見ても、コードに関してこれほどたくさんの情報が掲載された本はありません。作曲に取り組んでいる方、テストを控えた音大生の方、レッスンに使える確かなテキストを探している講師の方、新しいコードを模索しているジャズプレイヤーの方などなど、真剣に音楽を志す人なら誰でも、一家に一冊持っていれば必ず役に立つ本になっています。ぜひ手にとって、その重量と質感を含めて中身をお確かめください!(出版部/橋本)
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