ピアノレッスン教材・グッズ

【聞いて!まるみえ先生】生徒にあったテキスト選び

ピアノレッスン教材・グッズ

 ピアノの先生にとって必ずと言っていいほど悩むのが「生徒に合った教材選び」だと思います。
 「これが(生徒に)合うはず」と思って導入しても、なかなか進まなかったり、生徒さんが難しいと感じてしまうとき、「教材選びに失敗した」と感じてしまうこともあるかと思います。
 でも私は思うのですが、教材が生徒に合わなかったら、それは「失敗」になるのでしょうか?

教材選びの悩みと、その捉え方

 教材は、生徒がピアノを演奏できるようになるための道筋を示してくれる非常に便利なツールだと思います。長年の教育理論や経験に基づいて、技術や表現力を段階的に習得できるように構成されていますが、すべての生徒に同じ進度や内容が合うという風には私は考えていないのです。生徒さん一人ひとり、学び方、ペース、得意、不得意がある中で、すべての生徒に一律に合うことはないと私は考えています。

大事なのは「目の前の生徒さんに向けて考える」

 では、教材が合わないと感じた時、私たちピアノ講師はどうすれば良いでしょうか?
 私はまず、その生徒の「つまずいている箇所」を見つけて、どうすれば理解できるのかを探ることが必要だと思っています。
 例えば、生徒が次の課題曲に進む前にもう少し時間が必要だと感じた時、テキストの中から補助的な練習曲を追加したり、また、テクニカルな部分だけを取り出して集中的に練習させることも良いと思います。生徒が理解できるように、進度や内容を微調整することで、自然と力をつけることができるのではないでしょうか。

教材に生徒を合わせるのではなく、教材を活用する

 教材を「絶対的な基準」とするのではなく、目の前の生徒がどのように学べば一番成長できるかを考え、そのために教材をどのように活用するかが大事なのではないでしょうか?
 テキストや教材はピアノレッスンのツールのひとつに過ぎず、先生が生徒に伝えたいことをサポートする役割です。また、教材の進度や内容を伝えることだけがピアノの先生の仕事ではなく、先生自身が一人ひとりの生徒の進度や成長に合わせて柔軟に対応していくことこそが大切だと私は思います。

音楽の本質を伝えることが最も重要

 私たちピアノの先生が、本当に伝えたいのは「音楽の本質」ではないでしょうか。テキストや教材は、その本質を生徒に伝えるための手段であり、ゴールではないと私は思っています。
 なので、教材が上手く進まないと感じた時、それを失敗と思わず、つまずいた箇所の課題を増やしたり、部分的に説明を入れたりして、生徒が理解しやすいレッスンにしましょう。先行的に練習したり、個別練習などをすることで、つまずいたとしても、次のために理解を深めていくと思います。

まとめ

 教材選びは確かに重要ですが、それがすべてではありません。一人ひとりの生徒に寄り添い、成長やニーズに応じて柔軟にアプローチしていくことこそが、生徒さんの楽しく効果的な学びにつながっていくと思っています。
 テキストにこだわりすぎず、常に生徒の視点に立って、その学びを最大限サポートしていくことが、私たち指導者にとって最も大切なことではないでしょうか。

中西 美江(なかにし・みえ)プロフィール
奈良・新大宮ぽこあぽこピアノ教室主宰。生徒さんの目の前で書くレッスンをして30年。ポピュラー、ジャズなどを取り入れた独自のカリキュラムでレッスンを行う。
「マイピアノ楽譜」「教室運営法」「体験レッスン成功法」「続けることのできるレッスン法」をテーマに、各地で講座開催中。
https://www.pocoapocopiano3.com/

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