【連載】クラシックに詳しっく!|第9番 どこかで聴いたクラシック〈後編〉
ピアノレッスン教材・グッズ
初夏の陽気を感じる今日この頃ですが、暦はまだ5月。
今月の「クラシックに詳しっく」は、TVやCM等でよく耳にするクラシック音楽をご紹介していますが、聴き馴染みのある曲と出会えましたでしょうか?
後半も引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。

連載「クラシックに詳しっく!」とは?(←Click!)
普段の生活の中でクラシック音楽が流れているシーンは意外と多く、
ちょっと耳をすませば、驚くほど身近で親しみやすい音楽だったりします。
この連載では、そんな“日常でふと耳にするクラシック=暮らしック音楽”を、
季節やテーマに合わせて詳しく、楽しくご紹介していきます。
バックナンバーはこちらから♪
第1番 生活の中にある「暮らしック音楽」
第2番:おはようからおやすみまで - 生活を彩る暮らしック音楽
第3番:クリスマスを迎える前に/第1楽章『クリスマスを祝う宗教曲』
第3番 クリスマスを迎える前に/第2楽章『雪の日のキラキラサウンド』
第3番:クリスマスを迎える前に/第3楽章 すべてを超えた讃美歌
第3番 クリスマスを迎える前に/第4楽章『やっぱり第九!』
第4番:ゆく年くる年クラシック
第5番「馬」にちなんだ名曲たち 前編 後編
第6番 愛の物語~作曲家からのラブレター その1 その2 その3
第7番 式典を彩る音楽~卒業式編 前編 後編
第8番 春の訪れ 前編 後編
第9番 どこかで聴いたクラシック 前編 後編
後半はこの曲でスタートです(ボリューム注意!)
『レクイエム』より『怒りの日』/ ヴェルディ
「レクイエム」とは、ラテン語で「安息を」という意味で、音楽用語としては、「死者のためのミサ曲」を指します。このヴェルディの他、モーツァルト、フォーレの作品を三大レクイエムと呼びますが、他にも、ドヴォルザークやベルリオーズ、サン=サーンス、現代ではラター等の作品も演奏会や録音で取り上げられることが多い作品です。
ヴェルディの『レクイエム』は、全編にわたりオペラ作曲家ならではのドラマチックな音楽にあふれています。特に、最後の審判の日に神の怒りが下り、死者が裁かれる情景をオーケストラと合唱で荒々しく描いた『怒りの日』は、その激しさと劇的な音楽が印象的です。寝た子を起こす、死者が甦るようなサウンドのこの曲は、衝撃や驚愕など、様々なシーンで効果音のように使われています。
レクイエム(2:00)キリエ(7:12)
怒りの日(10:41)不思議なラッパの音(13:00)書かれた書物が(16:03)怒りの日再現(20:11)哀れな私は(21:01)偉大なる王よ(24:46)思い出してください(28:29)私は嘆きます(32:22)呪われた者は(35:45)怒りの日再現(39:36)涙の日(40:54)
奉納唱/主イエスよ(47:44)聖なるかな(57:55)神の子羊(1:00:27)永遠の光を(1:05:28)
私を解き放ってください(1:12:08)怒りの日再現(1:14:24)レクイエム再現(1:16:55)
■楽譜はこちら

ヴェルディ/レクイエム ボーカル・スコア
(全音楽譜出版社)

絶対弾きたい!やさしいピアノ曲集 どきどきクラシック
(カワイ出版)
やさしいアレンジで弾く『怒りの日』や『運命交響曲』他、激しく熱いクラシックの名曲が勢ぞろいです。

ピアノソロ ドラゴン ヴェルディ歌劇名曲集
(共同音楽出版社)
ISBN:9784778503772
JAN:4520956204438
『怒りの日』や『乾杯の歌(椿姫)』、『凱旋行進曲(アイーダ)』他、ヴェルディの熱いメロディをピアノソロ用にアレンジしました。

ヴェルディ レクイエムはこうして生まれた
(青娥書房)
ヴェルディが書き上げた歴史的ミサ曲誕生秘話をひも解く1冊です。

『カルミナ・ブラーナ』より『おお、運命の女神よ』/オルフ
ヴェルディの『怒りの日』と同じく、迫りくる恐怖やラスボス登場のシーンで効果音的に使われているのがこの曲です。
「カルミナ・ブラーナ」とは、19世紀初めに南ドイツのバイエルン地方ベネディクト派ボイレン修道院で見つかった、11~13世紀頃に書かれた古い詩歌集の写本の名称です。詩の多くが中世ラテン語で書かれており、 作者は世俗聖職者やゴリアルド(ゴリアール、遍歴学生)だと考えられています。その内容は宗教劇や教訓などから、恋愛の喜びと苦しみ、酒席のどんちゃん騒ぎ、自然賛歌、社会に対する辛辣な批判など多岐にわたり、いくつかの詩には抑揚を表すネウマ譜が付けられていました。
オルフはこの写本にインスピレーションを受け、合唱と大規模な打楽器を含むオーケストラのための作品を書き上げました。
全体は「春の訪れ」、「酒場にて」、「愛の誘い」という世俗的な3つの題材を軸にした、計24の歌で成り立っており、最後に「おお、運命の女神よ」が再現されて終わります。
同じメロディを何度も執拗に繰り返すことで興奮状態を醸し出す作曲技法は、多くの作品に使用されていますが、(ラヴェルの『ボレロ』や、ショスタコーヴィッチの『レニングラード交響曲』など)、このオルフの『カルミナ・ブラーナ』もその一つでしょう。
叙情的な部分もありますが、ノリのいいリズムが刻まれる、活気のある音楽が多く、原始的な野性味やダイナミックなパワーを感じさせる作品となっています。
序奏「おお運命の女神よ」(0:10)
第1部「春の訪れ」(5:02) 「草原で」(14:38)
第2部「酒場にて」(28:48)
第3部「愛の誘い」(38:58)
終結部「ブランツィフロールとヘレナ」(55:20)
■楽譜はこちら

カール・オルフ カルミナ・ブラーナ(オイレンブルク出版/フルスコア)
(ショット・ミュージック)
JAN:4582249674700

SW1082 カール・オルフ カルミナ・ブラーナ(ヴォーカルスコア)
(ショット・ミュージック)
この作品、本来は演奏と同時に舞台で繰り広げられる舞踏を念頭に作曲されました。演奏会で取り上げられることが多い曲ですが、様々な振付けや演出によるバレエの舞台でも楽しむことが出来ます。
オルフは、オペラやバレエなどの舞台音楽を中心に作品を書いた作曲家ですが、そのいっぽうで音楽教育者としても大きな足跡を残しました。
20世紀初期の音楽界では、音楽を特別な教育を受けた一部の人間のためのものでなく、もっと人間の根本に根ざしたものとして教育のあり方を見直す動きがありました。
ダルクローズが提唱したリトミック、その影響を受け、打楽器などを用いてリズムを軸に自由に音楽を創造するオルフの教育法、歌うことを中心にしたコダーイのシステムなど、今日につながる音楽教育法が確立していったのがこの時代です。
■関連書籍はこちら

新装版 カール・オルフの音楽教育 楽しみはアンサンブルから 宮﨑幸次/著
(スタイルノート)
ISBN:9784799801147
オルフの音楽教育を知るための入門書。

『ツィゴイネルワイゼン』/サラサーテ
号泣や驚愕のシーンの効果音として、サラサーテ作曲の『ツィゴイネルワイゼン』もよく用いられる作品の一つです。
『ツィゴイネルワイゼン』とは、「ジプシー(ロマ)の歌」という意味で、嘆きの冒頭の後、ソロ・ヴァイオリンが登場し、哀愁を帯びた旋律を表情豊かに奏でます。やがてテンポが落ち着き、弱音器をつけ叙情たっぷりにハンガリー民謡から題材を取った歌が現れ(5:04)、最後は急速なテンポと超絶技巧が駆使された激しく情熱に満ちた音楽(6:55)で幕を閉じます。
作曲者のサラサーテはスペイン生まれのヴァイオリニスト、作曲家です。10歳の時にスペイン女王の前で演奏し、パリ音楽院に学んだ早熟のサラサーテは、超絶技巧と華麗な名人芸により、ヨーロッパ中にその名声が届いていました。
そんなサラサーテには、サン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』、『ヴァイオリン協奏曲第3番』、ラロの『スペイン交響曲』、ブルッフの『ヴァイオリン協奏曲第2番』、『スコットランド幻想曲』他、多くの作品が献呈されています。
せきれい社発行の弦楽器専門の月刊誌「サラサーテ」は、そんな偉大なヴァイオリニストへのリスペクトですね。

オリジナルはオーケストラ伴奏バージョンですが、ピアノ伴奏版でも愛奏されています。
泣き節、甘いささやき、速弾きと、ヴァイオリンの多彩な音色と魅力を楽しめる作品です。
泣き節(0:09)甘いささやき(4:37)速弾き(6:25)
■楽譜はこちら

ポケットスコア サラサーテ『ツィゴイネルワイゼン』
(日本楽譜出版社)
JAN:4523420006101

新版 新しいヴァイオリン教本 6
(音楽之友社)
※こちらはピアノ伴奏版となります
『ツィゴイネルワイゼン』やヴィエニャフスキの『華麗なポロネーズ』他、ヴィルトゥオーゾ系名曲10曲を収録。

デュオで楽しむヴァイオリン名曲集 ピアノ伴奏付 Ⅲ ツィゴイネルワイゼン
(音楽之友社)
JAN:4510993591707
『愛の挨拶』や『タイスの瞑想曲』も収められた、ヴァイオリンの競演を楽しむ楽譜。難易度は高そうです💦

『ピアノ協奏曲 イ短調』より第1楽章冒頭/グリーグ
グリーグ作曲の『ピアノ協奏曲』の冒頭も、テレビなどで用いられることの多い曲の一つです。
ティンパニのトレモロ(連打)で始まり、ピアノが崩れ落ちるような下降音型を奏でる冒頭はとても印象的で、悲劇的なシーンなどで効果音的に使われています。
■楽譜はこちら

ピアノソロ ドラゴン グリーグ ピアノ協奏曲
(共同音楽出版社)
ISBN:9784778503369
JAN:4520956204025
ピアノ協奏曲全曲を一人で楽しめるピアノソロ用楽譜です。
『ペール・ギュント』より『朝』/グリーグ
また、同じグリーグの『朝』もよく耳にします。この曲は、劇を上演する際のBGMとして書かれた劇付随音楽『ペール・ギュント』の中の1曲です。
グリーグと同じノルウェーの劇作家、詩人のイプセンによる『ペール・ギュント』は、故郷に恋人ソルヴェイグがいるにもかかわらず、放浪の旅に出て、自由奔放、波乱万丈の人生を送るペール・ギュントの物語です。この戯曲が舞台上演されることになり、そのための音楽を依頼されたのが、作曲家として知名度が高まっていたグリーグでした。
『ペール・ギュント』のために書かれた曲は全部で26曲ですが、その中からグリーグが8曲選び、2つの組曲としました。『朝』は、その冒頭を飾る、第1曲目に演奏されます。
北欧の澄んだ空気の夜明け、徐々に太陽が昇る様子が目に浮かぶような音楽ですが、劇中ではアフリカに渡ったペールがモロッコで見るサハラ砂漠の朝の情景を描いたものです。
第1組曲 朝(0:02) オーセの死(4:15) アニトラの踊り(9:05) 山の魔王の宮殿にて(12:31)
■楽譜はこちら

OGT-0269 グリーグ 『ペール・ギュント』第1組曲/第2組曲 ポケットスコア
(音楽之友社)
ISBN:9784276922822
JAN:4510993626706

全音ピアノライブラリー グリーグ 『ペール・ギュント』第1組曲/第2組曲
(全音楽譜出版社)
作曲家自身によるピアノ独奏版の自筆譜を底本として編集したピアノ独奏版です。

グリーグ ピアノ作品集 第3巻 連弾作品集 日本語ライセンス版
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
こちらは連弾譜となります。

『トッカータとフーガ ニ短調』BWV565/J.S.バッハ
トッカータ(0:05) フーガ(2:55)
平成初期、「チャラリ~、〇から牛乳~」で一躍ブレイクしたこの曲は、あのJ.S.バッハの若かりし頃の作品です。
トッカータとはイタリア語で「接触」の意味で、音楽用語的には技巧を誇示するような速くて細かいパッセージの即興的な音楽を意味します。
オルガンの低音から高音まで、重厚なパイプオルガン響きを堪能できる作品で、バッハの蘇演に尽力したメンデルスゾーンは、この曲をレパートリーにしていたそうです。
■楽譜はこちら

バッハ トッカータとフーガBWV565 ベーレンライター原典版
CODE:2600011035671

ポケットスコア 098 バッハ オルガン曲集Ⅰ
(日本楽譜出版社)
ISBN:9784860600983
JAN:4523420100984
『トッカータとフーガBWV565』、『小フーガBWV578』の2大有名曲を1冊にまとめた楽譜。
ポケットスコアなので、演奏には向きませんが、音符を追いかけるには充分なサイズです。
この作品は、バッハの自筆譜が現存しないことや、作曲技法の違いなどから、バッハではなく後世の時代の作品なのでは、と偽作説や、元々はヴァイオリンなどの弦楽器のための作品なのではとの説もあり、その真偽は定かではありません。
トッカータ(0:03) フーガ(2:23)
■楽譜はこちら

ヴァイオリンで奏でるバッハ CD・パート譜付き
(ドレミ楽譜出版社)
ISBN:9784285150001
JAN:4514142150005
バッハが鍵盤用に書いた作品を含めた、ヴァイオリン用にアレンジされた曲集です(動画で演奏されている楽譜とは異なります)。
来年2027年に没後50年を迎える大指揮者レオポルド・ストコフスキーによって、オーケストラ用に編曲された演奏も有名で、編曲の妙とオーケストラの演奏技術の相乗効果が、この曲の新たな魅力を引き出してくれます。
90歳のストコフスキー! トッカータ(0:08) フーガ(4:09)
皆様はどの演奏がお好みでしょうか?
スタイルは違いますが、どれもこの曲の魅力を引き出している演奏だと思います。
■楽譜はこちら

祈りのバッハ 名曲19選
(全音楽譜出版社)
バッハの生涯や音楽の特徴の解説付き。
ピアノソロ用にアレンジされた『トッカータとフーガ』、『小フーガ』、有名なコラールなど、バッハの敬虔な響きを楽しめる1冊です。

電子ピアノで弾く トッカータとフーガ
(カワイ出版)
ISBN:9784760906826
JAN:4962864906828
電子ピアノに付いているオルガン音源で楽しむ、手鍵盤だけでオルガンの魅力を楽しめる曲集。『アメイジング・グレイス』、『結婚行進曲』他を収録しています。
(「トッカータ」のみの収録で、「フーガ」はありません)

ピアノで奏でるやさしいクラシック(自由現代社)
クラシック名曲の有名なテーマ部分を“いいとこどり”し、『超』やさしくアレンジしたピアノ・ソロ曲集。全曲見開き2ページの掲載なので、譜めくり不要です。

『無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007』より『前奏曲』/J.S.バッハ
続いてもバッハの作品をご紹介します。
チェリストにとってのバイブルとも言うべきJ.S.バッハの『無伴奏チェロ組曲』は第6番まで残されていますが、その中で最も有名なのが第1番の冒頭を飾る『前奏曲』でしょう。
バッハの時代、チェロは通奏低音としてベースラインを担当するのが一般的で、独奏楽器として扱われることは稀だったようです。そんなチェロの隠れた魅力を引き出したこの組曲ですが、残念ながら忘れられた存在として時間が過ぎ去りました。
その価値が再発見されたのは、20世紀初頭のパブロ・カザルスによる蘇演がきっかけでした。
■楽譜はこちら

バッハ 無伴奏チェロ組曲 カザルス解釈版(音楽之友社)
『チェロ組曲』を蘇らせたカザルスによる演奏解釈が克明詳細に記された楽譜&解説本。
6つの組曲は、すべて1曲目に前奏曲が置かれ、その後アルマンドやクーラント、サラバンド、メヌエットなどの舞曲が配され、最後はジーグで終わる構成になっています。
第2組曲より、静かな舞曲「サラバンド」
第3組曲より、2拍子の舞踏曲「ブレー」
第6組曲より、鈴木ヴァイオリン教本にも収録されている「ガヴォット」
■楽譜はこちら

無伴奏チェロ組曲全6曲 BWV1007~1012 原典版
(ヘンレ社)
CODE:2826691002653

全音ピアノピース504 無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード/J.S.バッハ
(全音楽譜出版社)
ISBN:9784119115046
JAN:4511005080479

鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集05 CD付
(全音楽譜出版社)
世界中で使われているスズキメソードの指導曲集。

木管楽器シリーズ(ZWI‐003) アルト・リコーダーのための バッハ 無伴奏チェロ組曲
(全音楽譜出版社)
ISBN:9784115090101
JAN:4511005122438
世界的リコーダー奏者のブリュッヘンによるアレンジ。

バッハ 無伴奏チェロ組曲 秘められた<物語>を読む
(アルテスパブリッシング)
至高のチェリストによる名曲追求の手引書。
現在では、ギターやサクソフォン等でもよく演奏されています
■楽譜はこちら

こころやすらぐソロ・ギター
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
映画音楽やクラシック他、ゆったりと奏でる癒しの20曲。
参考演奏音源はストリーミング対応になっています。
■楽譜はこちら

テナーサックス・スタンダード120曲集 第3版
(全音楽譜出版社)
クラシック、洋楽、映画音楽、J-POP他、テナーサックスの音色で奏でる120の美味しいメロディが大集合!

『ガヴォット』/ゴセック
CMやファミリーコンサートで、この曲もよく取り上げられています。
ガヴォットとは、フランス起源のフォークダンスで、上記のJ.S.バッハのチェロ組曲やヘンデルの作品などに取り入れられました。
このガヴォットを書いたゴセックは、J.S.バッハ達より一世代後にフランスで活躍した作曲家で、パリ音楽院の前身である国立音楽学院の初代院長を務めた重鎮です。
30作近くの交響曲や大規模な声楽曲を残しましたが、最も有名なのが、この『ガヴォット』でしょう。
この作品はゴセックが作曲した歌劇『ロジーヌ』の中の旋律をもとにしたヴァイオリンとオーケストラのための曲です。シンプルな伴奏の上に軽快なスタッカートで歌われる旋律が愛らしく、歌詞を付けて歌われているCMもありますね。
■楽譜はこちら

全音ピアノピース022 ガボット ゴセック
(全音楽譜出版社)
ピアノソロで楽しむガボットです。

独奏と二重奏 やさしいヴァイオリン曲集/下
(全音楽譜出版社)
中級レベル程度のヴァイオリン用にアレンジされた、クラシック音楽の名旋律が60曲以上収録されています。

『口笛吹きと犬』/プライヤー
この作品は、アメリカ人のアーサー・プライヤーの作品で、1905年に作曲されたといわれています。
プライヤーはスーザ吹奏楽団のメンバーとして活動した伝説的なトロンボーン奏者、作曲家です。口笛を模したピッコロが活躍する小品で、少年が吹く口笛を聞いた犬がやってきて、一緒に楽しく遊ぶ様子が描かれています。
■楽譜はこちら

こどものやさしいピアノ・ソロ たのしいみんなのクラシック
(シンコーミュージックエンタテインメント)
小学生をメインとする子供向けの簡単アレンジの定番クラシックを集めています。すべての音符に音名カナつき。

月刊エレクトーン2025年11月号
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
JAN:4910020611154
エレクトーン関連の情報や楽譜、講座など、エレクトーンの魅力が集約された月間誌。

マサさんの 魅せる! 鍵盤ハーモニカ
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
松田昌氏監修によるソロからアンサンブルで楽しめる鍵盤ハーモニカ曲集。

交響曲第9番ホ短調『新世界より』/ドヴォルザーク
名曲コンサートの定番、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』も、耳にする機会の多いクラシック音楽の一つでしょう
特に第2楽章のイングリッシュ・ホルンによる主題は非常に有名であり、これを聴くと下校時や夕焼けのシーンが浮かぶ方も少なくないと思います。
静かなコラールの序奏を受け、『家路』のメロディが現れます(0:48)
中間部の募る想い(5:02)を経て『家路』が再び姿を見せ(9:22)、
冒頭のコラール(11:34)で静かに閉じられます
■楽譜はこちら

オーボエ ポピュラー&クラシック名曲集
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
ISBN:9784636120363
JAN:4947817307501
『風笛~あすかのテーマ~』や映画音楽、モーツァルトのオーボエ協奏曲第1楽章他、オーボエの美しい音色を楽しめる曲を収録しています。

旋律を楽しむ癒しの美しいクラシック名曲選
(シンコーミュージックエンタテインメント)
初心者でも美しく弾けるようにやさしくアレンジされています。すべての音符に音名カナつきです。
このメロディが『家路』として親しまれているのは、ドヴォルザークの弟子であるW.A.フィッシャーが、ドヴォルザークの死後に、第2楽章の主題メロディに「Goin’ Home」の歌詞をつけた歌曲を編曲したことによります。
日本では昭和初期のころから「遠き山に日は落ちて」の歌い出しで『家路』として親しまれ、教科書にも掲載され、愛唱歌といて広まりました。
■楽譜はこちら

やさしい二部合唱/ピアノ伴奏 大きな楽譜で見やすい 大人のコーラス 第4集 【改訂版】
(ケイ・エム・ピー社)
ISBN:9784773248487
JAN:4513870048486
懐かしの叙情歌、童謡、フォークソング他を二部合唱にアレンジしています。

ピアノと歌う 世界の歌曲 ピアノ伴奏CD付
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
ISBN:9784636111224
JAN:4947817300236
ゆったりとしたテンポで歌う、美しい曲を集めています。ピアノ伴奏のCDが付いているので、練習にも便利です。
この交響曲第9番ホ短調『新世界より』は、ボヘミア生まれのドヴォルザークが、「新世界」アメリカに渡り、ニューヨーク・ナショナル音楽院院長として約3年過ごした間に書かれた作品です。
当時、ヨーロッパで名声を博していたドヴォルザークは、音楽後進国だったアメリカから熱烈な招聘を受け、51歳で渡米しました。
アメリカの民族音楽や黒人霊歌と故郷ボヘミアの音楽の類似性に気付いたドヴォルザークは、積極的にアメリカの音楽を吸収していきました。そんな懐かしくも新しい音楽にドヴォルザークの創作意欲が刺激され、アメリカ滞在の3年の間に、この交響曲をはじめ、弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』や『チェロ協奏曲』、ピアノ小品『ユモレスク』などの傑作が生まれました。
トランペットの勇壮なメロディが印象的な第4楽章もよく用いられています。
その冒頭は、鉄道マニアだったドヴォルザークならではの、機関車が動き出す音を彷彿とさせる響きから始まり、徐々にスピードを上げ、疾走する様子を表したかのようにも思えます。
『家路』のテーマも再現され、壮大な盛り上がりでクライマックスに到達しますが、最後は余韻を残すかのように、静かに終わります。
『家路』のメロディが顔を出します(4:53)
ブラームスに「ドヴォルザークがゴミ箱に捨てたメロディーを集めれば、交響曲が一本書ける」と言わしめたほどのメロディーメーカーのドヴォルザークに、新世界の音楽はとても新鮮に映ったに違いありません。
この交響曲について、ドヴォルザーク自身が、「アメリカで聞いた黒人霊歌やアメリカ・インディアンの旋律をこの交響曲に使っていない」と述べていますが、故郷ボヘミアでは書けなかったアメリカ音楽の息吹を感じる部分も多々あります。
『新世界より』というタイトルは、ドヴォルザーク自身によるもので、「新世界」アメリカから故郷ボヘミアに向けて、想いを綴った作品と言えます。
■楽譜はこちら

ドヴォルジャーク 交響曲第9番ホ短調『新世界より』小型スコア 日本語ライセンス版
(ジェスク音楽文化振興会)
チェコ・スプラフォン社の原典版的スコア。

全音ピアノライブラリー ヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調《新世界から》
(全音楽譜出版社)
ISBN:9784111380237
JAN:4511005077868
交響曲全楽章をピアノ独奏用にアレンジしています。

SK958 ドレミファ器楽 「新世界より」第4楽章
(ミュージックエイト)
リコーダーや鍵盤ハーモニカ、打楽器他、器楽合奏用にアレンジされた第4楽章です。

『弦楽セレナーデ』/チャイコフスキー
『弦楽セレナーデ』はドヴォルザーク、エルガー、スークなどが有名ですが、最も有名なのがチャイコフスキーの作品でしょう
人材派遣会社のCMに使われていた、この曲の冒頭は荘重な響きで始まり、やがて徐々にテンポを上げ、メロディメーカーのチャイコフスキーらしい優雅なバレエのような音楽が続きます
この冒頭のメロディは第1楽章の終結部、そして第4楽章の最後にも出てきて、曲全体に統一感を与えています。
この作品は、チャイコフスキーが40歳の時に、モーツァルトへのリスペクトを持って作曲されました。
第1楽章冒頭や、第2楽章の『ワルツ』が有名ですが、第3楽章の哀愁と儚い美しさを感じさせる『エレジー』、ロシア民謡を題材にした軽快な第4楽章と、チャイコフスキーを聴く楽しさを満喫できる作品です。
第1楽章(0:12) 第2楽章(10:05)第3楽章(14:10)第4楽章(23:27)
■楽譜はこちら

ポケットスコア チャイコフスキー 弦楽セレナード
(全音楽譜出版社)
ひとまわり大きなA5判サイズで見やすくなったポケットスコアです。

全音ピアノライブラリー チャイコフスキー 弦楽セレナード
(全音楽譜出版社)
ISBN:9784111125210
JAN:4511005123824
ピアノソロ用に編曲にされています。

ピアノで弾きたいオーケストラ名曲50選
(シンコーミュージックエンタテインメント)
こちらは第1楽章のみを収録しています。中~上級者向けのアレンジです。

組曲『展覧会の絵』より『キエフの大きな門』/ムソルグスキー(ラヴェル編曲)
TVやCM等でよく耳にするクラシック音楽をご紹介してきた今月の「クラシックに詳しっく」、大トリを飾るのは壮大なこの作品です
1:45辺りから、聞き覚えのあるメロディが出てきます
ムソルグスキーはチャイコフスキーと同時代に活躍したロシアの作曲家です。チャイコフスキーが西欧の音楽を学び、その影響を取り込みながら創作したのに対し、ムソルグスキーはロシアの伝統や民俗性に重きを置く「ロシア五人組」の一人として、より土着性の高い作品を残しました。
ムソルグスキーの代表作『展覧会の絵』は、友人のハルトマンの遺作展を見に行ったムソルグスキーが、その中の10枚の絵の印象を作曲したピアノ曲です。
ハルトマンは、建築家、画家、デザイナーとして多くのスケッチや絵画を残した人物です。ムソルグスキーとの出会いは遅く、交友をさらに育もうとしていた矢先、ハルトマンは40年に満たない生涯を終えました。ハルトマンの突然の死はムソルグスキーに衝撃を与えました。その後、ハルトマンの遺作展がペテルブルク美術アカデミーで開催され、ムソルグスキーは彼の作品群に強い感銘を受けました。その衝動に動かされ、ムソルグスキーは『展覧会の絵』を1か月ほどで書き上げたといわれています。
『展覧会の絵』は、ハルトマンの作品をそのまま描写した音楽ではなく、作品からのインスピレーションを受けて書かれた、ハルトマンへの「レクイエム」、亡き友へ綴った追悼歌とも言えます。
プロムナード(0:12) 小人(1:28) プロムナード(5:01) 古城(5:54) プロムナード(10:51)
テュイルリーの庭、子供たちの口喧嘩(11:17) 牛車(12:23) プロムナード(16:53)
雛の踊り(17:44) 太った男と痩せた男(18:45) プロムナード(22:10)
リモージュの市場(23:20) ローマ時代の墓(24:48) 鶏の足の上に立つ小屋(29:06)
キエフの大きな門(32:32)
プロムナード(散歩)と題されたメロディが何度も曲中に現れ、様々な絵や情景を結び付ける架け橋となってています。
実はこの「プロムナード」、5拍子、6拍子と拍子が変わる変拍子で書かれています。耳慣れたメロディですが、楽譜を見ると新しい発見がありますね。
この作品はムソルグスキーの生前に演奏も出版もされることはないまま、忘れ去られていましたが、ムソルグスキーの遺稿を整理していた5人組の一人R.コルサコフによって、ムソルグスキーの死後5年の月日を経て出版されました。
■楽譜はこちら

ウィーン原典版076 ムソルグスキー『展覧会の絵』
(音楽之友社)
名ピアニスト、アシュケナージによる運指付きの原典版。

全音ピアノライブラリー ムソルグスキー『展覧会の絵』連弾譜
(全音楽譜出版社)
こちらは4手連弾用に編曲された楽譜です。

『展覧会の絵』 ムソルグスキーの音楽に基づく音楽絵本 (バカンス・ミュジカル)
この絵本の絵は、ハルトマンの絵ではなく、著者が音楽からインスパイヤされた自由な作品です。
その後、フランスの作曲家ラヴェルによってオーケストラ用に編曲されたことで、この作品の認知度が高まりました。
『トッカータとフーガ』の項で登場したストコフスキーやピアニストのアシュケナージによるオーケストラ編曲版もありますが、現在のオーケストラ演奏会で取り上げられる『展覧会の絵』は、ラヴェル版による演奏が大半です。
プロムナード(0:08) 小人(2:24) プロムナード(5:47) 古城(7:06) プロムナード(12:00)
テュイルリーの庭、子供たちの口喧嘩(12:44) 牛車(13:59) プロムナード(17:30)
雛の踊り(18:36) 太った男と痩せた男(19:53) リモージュの市場(22:53)
ローマ時代の墓(24:21) 鶏の足の上に立つ小屋(29:43) キエフの大きな門(33:41)
■楽譜はこちら

ポケットスコア ムソルグスキー/ラヴェル 『展覧会の絵』
(全音楽譜出版社)
A5判サイズで読みやすいスコアです。
ムソルグスキー原作のピアノ楽譜をラヴェルのスコアと並べているので、ピアノ原曲版との見比べも容易です。

TVやCMで使われているクラシック音楽はとても多く、気付かないうちにに耳なじみになっている曲が多くあるかと思います。そんな曲に、ここで再会して頂ければ嬉しく思います。
何気なく聞こえてくる音楽に耳を傾け、興味をもっていただければ、新しい素敵な出会いが待っているかもしれません。そして少しだけ足を進めて、ネットで検索してみたり、楽譜を開いてみたりしてはいかがでしょうか?
楽譜は音楽にとってレシピのようなものです。同じレシピでも料理を作る人によって味が異なるように、同じ楽譜でも、演奏者によって聴こえてくる音楽は異なります。レシピを知れば料理に興味が持てるように、楽譜を見れば、その曲の隠し味が聞こえてくるかもしれません。楽器を弾くのが苦手な方も、楽譜に馴染みがない方も、簡単な楽譜の読み方をマスターし、素敵な出会いや楽しい発見を楽しんで頂ければと思います。
来月6月はジューンブライドの月。ということで、結婚式にまつわるクラシック音楽をご紹介したいと思います。


●この記事を書いた人
もり
魚と麺類がおいしい福岡に生まれ、高校卒業後に渡欧。1年のドイツ語研修を経て、ウィーンにてピアノ、古楽奏法、音楽学、楽器法、指揮法などを学ぶ。帰国後、大学にて音楽学を専攻、同時に棒振り人生をスタート。指揮、トレーナー、講座、編曲等でクラシック系を中心に音楽と携わり、早〇十年。ニュースはスマホで読みますが、楽譜と書籍は紙印刷を今でもこよなく重宝しています。











