【聞いて!まるみえ先生】今回のお悩みは…「自分が正しいと思う親御さん」
ピアノ教本/クラシックピアノ

今回のお悩みは…
「自分が正しいと思う親御さん」
自分が正しいと思う親御さんに違う提案をしなければいけない時に気を遣います。このような場合、こちらが気をつけるべきこと、心の持ちようを教えてください。(H. Y 先生)
【まるみえ先生回答】
私自身は保護者さまからいただくご要望には、できる限り迅速かつ丁寧に、正直に対応しようと心がけています。そして、「できることはするし、できないことはしない」と決めています。そのためにも、まずは保護者さまからのご要望を分類して、教室としての考えをまとめておくことが大切です。
以下、私の教室の場合をご紹介します。
◆教室の運営方法について
「レッスン時間・曜日」
変更希望の場合はできるだけ希望に添うようにします。生徒さんのレッスン継続のために教室も協力するスタンスです。
「レッスン振り替え」
できる限り対応します。生徒さんに定期的にレッスンを受けて頂きたいからです。振り替えが多い場合はレッスン日時の見直しや、返金などの対応をします。
「発表会イベントについて」
原則としてすべての生徒さんにご参加いただきますが、受験等などやむ得ない理由の場合は不参加でも了承しています。
「お月謝の金額について」
教本の進度や学年でコースおよび金額を設定しており、お知らせ用の文書も用意しています。
定期的にお月謝の価格を見直すことはとても大事です。教室を開設した時からずっと同じ金額ではなく、研鑽を積んで得たスキルから得られる保護者さまからの信頼や安心感を、お月謝の価格に反映させていくことが大事だと考えています。
また、お月謝の改訂(値上げ)をする時は時期を選ぶことも大事です。私の場合は発表会前に値上げのお知らせをして、発表会後に新料金でレッスンします。それは、生徒さん方の成長を一番感じてもらえる時が発表会だからです。そしてその成長は、単に本番で上手に弾けたかどうかではなく、内面的な成長を実感していただくことが大事だと考えています。
保護者さまに喜んでいただき、納得していただいた上でお月謝を頂戴したいと教室側が思っていることが伝われば、ご理解くださると思います。
「講師に向けての要望」
「お伝えした」「連絡を受けていなかった」などの場合はこちら側の責任としています。「そんなつもりで言ってなかった」という言い訳も通用しません。相手側がどう受け取ったか? が全てだと考えています。
◆レッスンについて
「レッスンのテキストについて」
「これを使って欲しい」という要望の場合、指導の方向性に問題がなければ使用する場合もありますが、方向性が違う場合はご希望に添えかねることをお伝えします。
「発表会の選曲などについて」
発表会で演奏したい曲をリクエストされた場合、リクエストされた曲が生徒さんが取り組んでいる課題と合致していれば了承しますが、そうではない場合は下記のようにお伝えします。
生徒さん一人ひとりに合う曲を選んだり、まだ知らない自分自身を発見できるよう導くこともピアノ講師の大事な仕事の一つです。アニメの曲など、自分が知っている曲を弾く喜びも大事ですが、生徒さん一人ひとりの得意を引き出すことにかけてはプロだという自負がございますのでどうぞお任せください。
保護者さまのお考えは、生徒さんの利益を一番に優先させたものであると思います。その思いに最大限の敬意を払うことは言うまでもありません。
ですが、私たち教室側も、生徒さん一人ひとりが音楽を通じて健やかに成長できるように日々レッスンしていることが保護者さまに伝わるよう、こまめにメッセージを発信していくことも非常に大切だと思います。
そういったお互いの根底の部分を理解し合えたら、違う意見をお話ししても受け止めてくださるのではないでしょうか?
中西 美江(なかにし・みえ)プロフィール
奈良・新大宮ぽこあぽこピアノ教室主宰。生徒さんの目の前で書くレッスンをして30年。ポピュラー、ジャズなどを取り入れた独自のカリキュラムでレッスンを行う。
「マイピアノ楽譜」「教室運営法」「体験レッスン成功法」「続けることのできるレッスン法」をテーマに、各地で講座開催中。
https://www.pocoapocopiano3.com/









